各論06 0.1mgずつ減らす

減断薬のメリットとデメリットを理解し、同意を得られた患者さんのデパスの1日用量を、0.1mgずつ減らしていきます。 

その患者さんが就寝前にデパスを0.5mg服用している場合でも、3食後に1mgずつ(計3mg/日)服用している場合でも、0.1mg減らして下さい。 ちなみに、0.1mg減らしても離脱症状が認められないことが確認されたら、もしくは離脱症状が現われた後にそれが消失したら、また0.1mg減量することになります。僕が本稿でお勧めするのは、断薬までずっと同じ用量幅(0.1mg)で減量していく、いわば「定量法」になります(ただし減量幅が0.2mg、0.5mgといったように、0.1mg単位で大きくなることはあります。小さくなることはありません。詳しくは後述します)。

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