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一歩引いて「何故」を考える

これはYahoo! JAPAN 2018年新卒有志 Advent Calendar 2018の6日目の記事です。
前回はTakuma Tachibana (Qiita: @moja0316) さんによる「Google Cloud Vision APIのObject Loclizerを使ってお片付け支援IoTをつくってみる」でした。

デザイナーのサトダテです、よろしくお願いします。

はじめに

ユーザーファーストという言葉があるように、体験をデザインをする上ではユーザーの気持ちや行動を考えるのは大切なことだと思います。
この記事では、ユーザーファーストな考え方やUXデザインに活かすことができそうな僕の体験と、「こんなデザイナーがいるんだな〜」ということが伝わると幸いです。

目次
・きっかけはバカにされたこと
・「何故」を考える
・何度も疑ってかかる
・まとめ

きっかけはバカにされたこと

みなさんは「何故こんなことしたんだろう?」と考えたことがありますか?
僕は小学生の時、自分の行動をうまく説明出来なかったことが原因で友達にバカにされ悔しかったのをうっすらと覚えています。よくある「なんでなんで攻撃」ですかね。それがきっかけ(トラウマ?)で自分の行動に「何故」を考え始めるようになり、行動を起こす前には「何故こうしようと思ったんだろう」「何故こう言おうと思ったんだろう」と問うようになりました。

“理由”という防具を手に入れたサトダテ少年は胸を張っていた気がします。

「何故」を考える

「何故」という問いから導き出されるのは理由、すなわち行動の目的です。
普段から些細なことにも目的意識を持つのは疲れると思いますし、なかなかそんな人はいないと思います。ですがちょっと面白いのでみなさんも自分の行動で考えてみてください。
わかりやすい例をあげておきます。

何故自分は駅に向かっているのか → 会社に向かうため
何故自分は時計を気にしているのか → MTGが近いため
何故自分はご飯を減らしているのか → 痩せるため

そしてここでいう、目的「ではない部分」は「手段」であることに気付けたでしょうか?
手段を変えることで生活が豊かになることもありますね。時計を確認するのではなくてリマインダー入れてみるとか。
痩せるという目的のためには、ご飯を減らすだけではなくて運動するという手段もありますよね。嫌ですね。

でも「何故痩せようとしてるのか」気になりませんか?

何度も疑ってかかる

たまたま僕は「何故だ〜何故だ〜」と自分を理詰めしていましたが、体験をデザインする上ではユーザーに対してそれを考えるが大切だと思います。

先ほどの話に戻りますが、痩せようとしている理由ってなんでしょうか。

何故ご飯を減らしているのか → 痩せるため
何故痩せようとしているのか → 夏に海へ行くため

かもしれません。もしそんなユーザーがいたら「楽しく痩せることができる体験」よりも「抜群のスタイルでビーチを楽しく泳ぎ回ることができる体験」までをデザインしてあげたほうが良さそうじゃないですか?でも

何故海へ行こうとしているのか → 好きな人に告白するため

の可能性もあるので、課題の本質を見極める必要はあります。
抜群のスタイルでビーチを楽しんでたら他の男性や女性に声をかけられて、意中の人に嫌われてしまうかもしれませんしね。いいなぁ。

また、好きな人に告白することが目的であればその他のことは手段でしかないので、他の告白プランを考えることもできそうですね。

僕が天気アプリを開くのは、明日の予報が気になってるんじゃなくて、いつ雪が降ってスノーボードができるようになるかを知りたいからなんですが、その場合スキー場のホームページから直接営業情報をみるという手段もありますね。雪が降ってる国に行ってしまうとか。

まとめ

自分や相手の行動に対し、一歩引いたメタのような視点で「何故」を考えることで、ユーザーの目的や「課題の本質」を見極める力の筋トレになるんじゃないかなと思います。
そしてユーザーも気付いていない、潜在的なニーズを満たすようなUXをデザイン出来たらいいなと思うばかりです。

おわりに

最後までnoteを読んでくれてありがとうございます。
みなさんも是非、自分の行動に「何故」と問いかけてみてください。自身を掴むカギはその動機の言語化にあると考えます。そしてこれは自身だけではなくユーザーに対しても同じことが言えると思っています。

お疲れ様でした!

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