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アンソニー・ギデンズ『モダニティと自己アインデンティティ』ちくま学芸文庫、2021年。

ギデンズは、大学院生の時に授業か何かで書いたエッセーと修士論文で一部言及した以外では主題的には書いたことないのだが、これまで日本語で出版された本と何故か『社会学』を除く英書は買っていた。文庫で出たので読む。

ギデンズを応用した社会学、メディア論関係も読んでいるので、これから紹介していきたいと思います。

ギデンズについて学生時代に書いた部分。また何か書けるかもしれない。

「このようなアルチュセールと機能主義の「相同性」を指摘しているがギデンズである。周知のように、構造機能主義のパーソンズはパーソナリティと社会システムの統合を規範的価値から説明する。すなわち、一方のパーソナリティは規範的な価値を内面化することによって、他方の社会システムは、制度化された規範としての道徳的合意を形成することによってシステム統合が計られるのである。これがアルチュセールの場合は、ギデンズもいうように構造、経済、イデオロギーに置き換えられることによって説明され結局のところ両者の理論構造はパラレルであるという。」
→ギデンズ『社会理論の最前線』ハーベスト社

粟谷佳司『カルチュラル・スタディーズにおける文化と社会』同志社大学修士論文、1997年


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