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まさに「狂猿」…(;・`д・´)…ゴクリ

▼今日は福山校で授業の後,夕方,岡山の映画館で『狂猿』という映画を観てきました。プロレスラー…というより「デスマッチファイター」として有名な,葛西純さん(FREEDOMS)のドキュメンタリー映画です。

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▼パンフレットの表紙。迫力満点の写真です。

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▼岡山メルパでは特設パネルの展示もありました。

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▼実は数年前,広島の行きつけのお好み焼き店「三冠王」さんでFREEDOMSの主宰・「殿」こと佐々木貴さんとお会いしたことがきっかけで,FREEDOMSの試合を何度か観に行くことができて(しかもリングサイド最前列!),葛西さんの試合も観戦したことがあるのですが,「衝撃」以外の何物でもありませんでした。

▼蛍光灯が何本もロープに輪ゴムで結び付けられ,テープで束ねた蛍光灯もリングサイドに用意され,時には大きなガラス板や,カミソリが何枚も付いた板,竹ぐし,のこぎりなどがリング上に置かれます。もはや心を「無」にして観る以外ありません…。試合中は蛍光灯の破片やら血痕やらいろいろ飛んできます。『狂猿』でもその様子が余すところなく映し出されています(だからPG12に指定されています)。

▼ちなみに下の2枚は「葛西純プロデュース興行 広島デスマッチカーニバル2017(@広島県立広島産業会館西館・2017年7月7日)」の写真です。スマホで撮影したものを加工・部分的に引き延ばしたため,鮮明ではありませんが。

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▼葛西さんも,そして佐々木さんも,デスマッチに出ている選手たちは皆,全身傷だらけです。以前,試合後にFREEDOMSの選手の皆さんと会食する機会があり,そこで佐々木さんに「刺さった蛍光灯の破片はどうしたんですか」と尋ねたら,「まだ取ってませんよ。ホテルに戻ってから取ります」とのことでした…。

▼葛西さんを含め,FREEDOMSのデスマッチを初めて見た時から,「どうしてここまでするのだろう」という疑問がずっと心にひっかかってきました。映画を観てその答えがはっきりとわかったわけではありませんが,映画の最後に葛西さんが発した「メッセージ」がその答えの一つなのかもしれない,とは思いました(メッセージの内容は是非映画をご覧ください)。ただ,きっと,その「メッセージ」もおそらく後から見出したものかもしれません。

▼だとしたら,なぜそこまで傷だらけになるのか?おそらく,それこそが彼らが「生」を実感する方法なのかもしれません。極限を超えた試合を経験する中で,「生きている」という実感を得たのではないか,と映画の中で語る葛西さんを観ていて思いました。

▼そういえば,以前,リストカットを繰り返す人が「そうやって自分が生きていることを実感する」と話していたのを何かで見たことがあります。方向性は異なるかもしれませんが,ひょっとしたらそれに近いものがあるのではないか,とすら思うのです。

▼一つ間違えれば「破滅願望」だとも言えるでしょう。ひょっとしたら,葛西さんが映画の中で語っていた心境の変化は,そうした「破滅願望」が薄れてきたことのあらわれなのかもしれません。

▼あるいは,映画の最後の葛西さんからのメッセージを考えると,ひょっとしたら葛西さんにとってのデスマッチとは「五体投地」のようなものなのかもしれない,とも思いました。

▼最後に,「殿」こと佐々木貴選手とツーショットの写真を(@三冠王)。ちなみに,二人そろって「三冠王の用心棒」と呼ばれています(理由は割愛)。私自身,こんな体型なのでよくレスラーと間違われますし,つい先日もタクシーに乗ったら運転手さんから「プロレスラーの方ですか?」と言われました。でも,葛西さんや佐々木さんの試合を見たら,とてもじゃないですが,どうあがいても真似することはできません…。

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▼コロナ禍が落ち着いたら,きっとまたいつか,広島でFREEDOMSの皆さんの雄姿を拝見する日が来ることを願っています。

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