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毎日クロスワード。5月9日,滝本太郎弁護士サリン襲撃事件があった日!

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概要 このページでは「今日は何の日?」にちなんだクロスワードパズルを毎日提供しています。昔のことを思い出し,それを題材に周りのひとと会話するきっかけづくりにお使いください。毎日提供!(たぶん)

クロスワードにチャレンジ!

今日は何の日(ヒント)

5月9日は,滝本太郎弁護士サリン襲撃事件があった日です。

1994 年5月9日,オウム真理教はサリン(さりん)を用いて滝本太郎さんを殺害しようとしました。滝本弁護士は教団に対する訴訟をおこなったり,信者を教団から救い出す活動をしていました。それを嫌った教団の犯行です。

自分にとって邪魔な存在は殺してしまえ。こんな発想は許されるわけありません。大きな枠組みでいえば,こんな発想では社会はなりたたなくなります。ホッブスのいう「万人の万人に対する闘争」状態です。

小さな枠組みで考えてみます。誰かを殴る。殴られたひとは痛い。そうした痛みをひとに与えることは辛い。

なぜ,辛いのか。それは殴る自分と殴られる相手とがまったく共通性のない存在ではなく,言ってみれば「仲間」だと考えているからだと思います。ひとは,まず,自分が大事,次に自分の家族が大事,次に自分のなかまが大事。つながりの深いひとに対しては,あたかも自分のような感覚を覚えることはよくあることです。お前のかあちゃん,でべそ!と言われると,腹が立つのは,母親を自分と同一視,あるいは一体のもととして考えているところがあるからでしょう。

つまり,私たち人間は仲間は殺さない。

しかし,殺すひとたちがいる。それは,仲間だと思っていないからでしょう。戦争もそうでしょう。敵対する国は敵国と呼ばれます。自分とはちがう存在,つながりのないものとして考えられます。敵は私たちとまったく別個のもとして宣伝も行われます。「鬼畜米英」とかそういう言い方ですね。そういうふうに敵をとらえて,そう信じてしまわない限り,相手もふつうのお父さんでふつうの暮らしがあるかもという想像力ははたらかせないで,言われたことをただただ信じないといけないような圧力のないかぎり,殺せと言われても殺せはしないでしょう。

ひとを困らせるような強い正義

玉置浩二さんの曲にもありますね。

オウム真理教の事件は20世紀にありました。20世紀はたしかに,「ひとを困らせるような強い正義」がありました。21世紀の今は多様(たよう)性の時代とか言うけれど,やっぱり,ひとを困らせている正義(せいぎ)はそこかしこにあるでしょう。

いわゆる常識的な,これまで当たり前だとみんなが思っていることも,誰かを苦しめているということも十分にあって,それが今すこしづつ,みんなが気づき始めたりしています。

考えてみたら,すごい変化が起こっているけれども,困らせられているひとたちにとっては,いつも気づかれるのは遅い。

5月8日の答え


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