え!言われるとそうですが,思い至りませんでした。

水曜日の稽古。

「何の稽古をしているんだ!」と激しい叱責。

「面だけ狙ってどうする。小手も胴も突きも空いている。空いていたら,打て!」

左拳で攻める。攻めた瞬間には打てるように,左拳も足も作っている。けれども,面は空いていない。八段の先生に稽古をお願いするときは基本面しか狙っていない。だから小手が空いても,もちろん突きが空いていたとしても打てない。突きなんて打とうとも思っていない。ああ,でも間違っていました。空いていたら,打てばいいんだ。そう,空いていたらつけばいいんだ。

八段の先生との稽古。思い切って攻めて,面を打つ。面を攻めて面を打つ。たまにおもわず小手をうつ。けれども面を打つ。それで力尽きたら,打ち込みをして終わる。それが正しいように思うが,先生は「空いたところを打てばいい」と言ってくださる。とてもそれはありがたいことではないだろうか。

稽古の後に挨拶に行く。すると!

「攻めいるのはできるようになったな」

「え!,ダメダメなのではないですか!?」いきなり褒められてびっくりする。あれでいいんだ。

「竹刀を上下させる稽古は,あれは徐々に無くしていって,最後には構えているだけになる。けれども,それを言ってもわからないだろう。だから,上下させて攻めるように言ったんだ」

ぎゃ!なるほど,完全に理解しました。動いていないけれども,攻め入ったときには打つ準備ができているようにする稽古だったのですね。完全に納得です。

そして,先生。面以外も打て,突けとまで言ってくださり,ありがとうございます。まずは小手を打とうと思います。最終的にはいつか突けるようになりたいです。そのためにも基本稽古,時間をみつけてしっかりします。

いつか突く!

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