何度目かのアヤワスカセレモニー in NY #3

グラスを受け取ると、いつものようにシャーマンが私の目を覗き込む。
眼光が鋭く、全てが見透かされているような気になり、いつも緊張する。

グラスに1/3くらいの量を注がれ、その場で一気に飲み干す。
味と匂いに顔をしかめながら、グラスを掲げお礼をする。
静かに席に戻り、目を閉じる。

なんとも言えない嫌な味が口まとわりついているが、アヤワスカの効果を軽減させないためにも水を飲むことは我慢する。

いつもは30−40人の参加者がいるが、今回は少なく、15人ほどしかいなかったので、いつもより親密な雰囲気が漂っていた。皆粛々と席に戻っていき、瞑想時間に入った。

かれこれ恐らく5−6回目になるアヤワスカセレモニーだが、毎回毎回違った体験をする。これからの旅に期待と緊張を感じながら、今日参加した意図を考える。

何度かのアヤワスカを体験して、自分のインテンション(意図、思考)を明確にすることがとても大切だと学んだ。アヤワスカは(今の所)自分の持っているものを明確に表してくれたり、奥に潜んでいた感情やトラウマにスポットを当ててくれているが、別の言葉で言うと、何もないところから突然何かが出てくるということでもない。一番最初の好奇心で参加したセレモニーは、オードリーのオールナイトニッポンがずっと流れていた。

前回参加した際は、私にとってのインテンションは家族のことだった。
セレモニー中、またその後も、自分の中にあった怒り、悲しみ、どうしていいかわからない愛情が少しづつ少しづつ糸解けてきているように感じていた。今回はその先にもう少し踏み込み込められたらいいなと考えていた。

30分ほどたち、シャーマンたちが楽器の用意を始めると同時に私たちもソングブックを用意し始める。アヤワスカの効果はまだ感じていない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?