見出し画像

好きって言いたい

2人の人間がいれば、考え方は異なるし互いへの感情も違ってくる。
ここに出会いたての男女がいます。1回目の食事を経て、女性は俄かに男性へ好意を抱きました。一方男性も、女性をさらに知りたいと思っているようです。
ここで女性は、もっと相手を知りたい、近づきたいと思い、男性に交際を申し込みます。しかし彼はひどく困惑してしまう。なぜなら、互いの本域を殆ど知らないために、好きかどうか分からない段階だったから。

…さて。2人の行く末はいかに。

話の結末はさておき、僕は「好きのハードル」について考えることがよくある。この場合、女性の方がハードルは低く、男性の方がハードルが高いと言えるだろう。どちらが正しいとか、そういうことではない。

物事について、好きかどうかを判断する基準は人それぞれ異なる。僕は、「音楽が好き」にも、色んな曲に詳しければいけないとか、色んな曲を演奏できなきゃいけないとか、そういうことはないんだと思っている。音楽を聴かない日がある人も、もしそう感じるなら音楽が好きと胸を張って言って良いはず。

だけど恋の沙汰になると、そうはいかないことが多くあるように思う。繊細な気持ちだから、中々言えなかったり。簡単に口にしたら失礼じゃないかと思ったりする。
好きって言いたいけど、言えない。そんな時は、会いたいって言ってしまうな、と反芻する。

さて、この2人の結末。
結局この2人は交際をスタートさせました。これから来る未来、お互いが好きだと言える日が来ることに期待して。

#エッセイ #コラム #ひとりごと