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頑張れ、ママ!

1か月ほど前に見つけたチャイニーズドラマ、「加油!媽媽 (頑張れ!ママ)」

主人公は、5歳の男の子を持つシングルママ。

息子の幼稚園探しから始まるストーリーは、中国においての教育に関する問題を提示していると思わされる。

幼稚園から始まり、一流の学校に進学できなければ将来はない、という意気込みで競争が始まる。

5歳児の幼稚園生は小学校進学に向け塾に通い、夜10時、11時まで勉強をする。教育の多様性が重視されるにつれ、課外活動も要求され、習い事も欠かせなくなる。

親たちは子供たちが一流の学校に入れば、人生順調に進むと信じ、何がなんでも子供たちを良い学校に入れようとする。

子供たちがプレッシャーに押しつぶされそうになっているのにも気づかない。

私は田舎で育ち、塾に通ったのは高校受験を控える中学三年の夏休みだけ。しかも行きたいと切り出したのは、「行かなければまずい!」と気づいた私自身で、親から強制させられたものではない。

親からのプレッシャーを感じたこともなく、のびのびに育った私なので、子供たちの教育に対してもリラックスしている方だと思っている。
(カナダ人の友達と自分たちを比べている息子たちに言わせれば、異なった答えが返ってくるかもしれないが-笑)

このドラマも、様々な葛藤、困難、問題を通して、「子供にとって本当に良い教育というのは何か」に気づくことがテーマだと思うが、盲目になっている親たちを見ると、「自分のしていることが本当に子供の為になっていると思っているの!」と叫びたくなる時もある。

そして、実際、このような生活を送っている子供たちがいることを思うと、心が痛む。

と同時に、親も人である。それぞれ本当に子供のためを思っているのは間違いないだろう。ただ、それは本当にそれぞれの経験や育った背景、生きている社会によって違ってくるんだろうな、とも思う。

傍から問題を指摘することは簡単だが、実際にその人の立場にいなければ、分からないこともあるはず。

私たちにできることは、ベストを尽くして、間違いから学ぶしかないかなと思ったりする。ただ、その過程で子供が犠牲となってしまいかねないのは悲しいことである。

このドラマを見ながら、自分の子育てを振り返り、改善できるところ、気を付けるところ、続けるべきこと、自分を褒めてあげるところ(👈ここも大事。自分に一番厳しいのは自分、ということも多々あるから)などなど沢山のことが頭の中を駆け巡る。

子どもたちが幼稚園の頃に戻ってやり直したい!という気持ちも否定できない。
とは言っても、過去には戻れないので、今の自分ができることをするのみ。

知恵をもって子供たちと接することができるように祈りつつ、「頑張れ!自分」と前向きに進もう。


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