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ワークとライフ

気が向いたので久しぶりにブログに書き留めておく。

働き方改革とやらでワークライフ・バランスが大事だって盛んに言う。いやいやワークライフ・ハーモニーだとかワークライフ・インテグレーションだとか言い換えも盛んだ。少しづつニュアンスは異なるけど、ワークとライフを分離してる点では似たり寄ったり。この分離の根っこには「ワークはお金を稼ぐことでライフはそのお金で暮らすこと」という、おそらくは第2次世界大戦後の高度成長で急速に刷り込まれた概念があるのではないかと思う。

明治とか江戸時代とか昔の生活を本で読むと、仕事と暮らしは渾然一体となってたのではないかと想像する。つまりワークはライフであり、ライフはワークであった。「生業」(なりわい)と言う今ではほとんど使われなくなった言葉があるけどこれはまさにその渾然一体となった様を表しているのではないか。

僕はサラリーマンとして仕事をして給料をもらってるけど、週末農夫として田んぼや畑をやってる。田んぼや畑は趣味であって仕事ではない、とは思わない。お金を介さないで暮らしに直結する仕事というのが相応しい。野良仕事をやるためにはお金よりもまずは体力が必要。体力は走ることで得たものだから、走ることも仕事と繋がってる。

一方、サラリーマンとしての仕事はお金のためだけかと言うとそんなことなくて、個人では成し得ないことを組織で取り組んで社会的に価値のあることを実現することは自分のライフにとってお金以上の意義がある。人生の後半戦に入った今は、意義を感じられない、お金のためだけの仕事は時間がもったいなのでやりたくない。そんな仕事しかなかった会社辞めても構わない。

ライフは人生、生活であり生命である。
つまり在り方(being)。
ワークはその在り方を実現するための行為(doing)。
だからこそワークとライフは分離できない概念なんだと思う。

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