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鍼灸マッサージ師が勉強する理由

鍼灸マッサージ専門学校時代の生理学の教科書。ここで医療の基礎や医療人としての心構えを叩き込んでいただく。

自分から勉強したいと思い入った学校なので、専門学校の先生方の授業がどれも楽しく、
授業に行くことがとても楽しみだった。

その中でも2人ほど印象に残っている先生がいる…

1人目は解剖学の先生。
教科書を見ずにベラベラと話をする、その圧倒的な知識量の凄さに驚く。また心から解剖学が好きなんだなぁ…というその情熱がヒシヒシと伝わってくる講義だった。

2人目は生理学の先生。
ボロボロになるまで使いこなされた教科書は真っ二つに割れており、それをクリップでとめて持ち歩いていた。完全に教科書の内容が頭に入っている…かのごとく、ある内容を話している途中、急に別のページにワープする。
もちろん、ウトウト寝る間もなく…
『次の展開はどうなっていくのか?』というようなアドベンチャーのような授業だった。

当時…
『学校卒業すると、マッサージ師は、技術職だから、こういった勉強は必要ないんだぞ!』
と言う先輩方もいたが…それは大きな誤りだと考えている。

いまだに
臨床医学各論は見直すし、生理学・解剖学はしょっちゅう見直している。

これがどう臨床や仕事に活きるのか…?

まず1つ目は医師と話する際に医学知識を使って専門用語で話をしないといけない。鍼灸マッサージ師は、もちろん他の医療のエキスパートとのつながりがある。

そしてもう一つは
『仮説を立てる力』であり
これが臨床の幅を広げていく。

ただ施術するよりも
この方はなぜ○○な不調に陥っているのか?』を解剖学や生理学、病理学的に考えれば、『どの部位にどんな刺激を入れていくと少しでも改善に向かうのか』を自分なりに考えてアプローチできるし、その可能性を患者様にも説明することができる。
そういった積み重ねが少しずつ患者様の信頼を生み、ただ単にマッサージしてもらうのではなく、医療的に安心感を持っていただきマッサージ施術を受けていただくことが可能となる。

自分は今も日々学び続けている。

学びの継続が、信頼となる。

学びを、楽しもう。

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