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インターネットビジネスにおける5つの収益モデル|【5500文字】

インターネットビジネスの発展は著しく、数多くのWebサービスが登場し私たちの生活やビジネスシーンの拡大に寄与しています。

また、副業解禁や働き方改革によって多くの個人がインターネットビジネスを起点に「副業」「兼業」「フリーランス」「起業」とビジネスの多様化が進んでいます。

本記事ではインターネットビジネスをこれから始めたいと思っている方に向けて「収益モデル」の仕組みを解説します。

収益が生まれる仕組み・構造を知ることで副業やフリーランス、独立といった行動を起こす時に、自身の保有するスキルに対してより最適な形で価値を提供できるようになります。

5つの収益モデルを理解する

インターネットビジネスにおけるビジネスの種類やビジネスモデルは数多く存在しますが、その中でも収益を得るための基本となる収益モデルは大きく分類すると「5つ」に分けられます。

①広告モデル
②電子商取引モデル
③課金モデル
④サブスクリプションモデル
⑤仲介モデル

IT技術が急速に発展している現代では新しいビジネスチャンスが次々と生まれていますが、ビジネスに取り組み、成果を上げるためには収益モデルの構造理解が必要不可欠です。

収益モデルの構造を理解することで、自身がこれから行おうとしているビジネスのロードマップや投資するべき領域、必要なスキルを客観的に思い浮かべることができます。


1 広告モデル

自身が広告塔となり、広告を掲載し、条件を達成した際に広告主より収益を得るのが広告モデルの特徴です。

広告モデルで収益を得る場合重要になってくるのが「集客力」です。集客は多くのインターネットビジネスの基盤となっていますが、広告モデルでは最も重要な要素と言えます。

主な広告モデルによって収益を得るのは以下のインターネットビジネスです。

・ブログ/メディア運営
・アフィリエイト広告
・アプリ内の広告枠
・インフルエンサー活動
・YouTuber

上記ビジネスは全て自分で運営するWEBサイトまたはプラットフォーム上にに顧客を集め、広告掲載を行うことで収益を得るモデルとなります。影響力が大きなサイトやアカウントであるほど掲載費が増加します。

また、アフィリエイトプログラムに参加することで、アフィリエイト商品の紹介をし、条件を満たすことで対価を得る収益モデルも広告収入に含まれます。

YouTubeやInstagramのフォロワー数が数万規模の場合、企業案件として商品の紹介をすることで対価を得るモデルも構造的には広告収入となります。

広告収入を得るために重要になるのが「集客力」「影響力」「特定の分野での専門性」です。まずは、広告掲載できるを自身で構築することから行動を開始し、価値のある高品質なコンテンツを発信し続けることが収益を増やすポイントです。


2 電子商取引(EC)モデル

電子商取引とは簡単に言えば「ネットショッピング」による販売モデルのことを指します。自身が運営するECサイトでモノを販売したり、Amazonや楽天市場のようなショッピングモールサイトに出店して販売したりすることで収益を得るモデルです。

Web上で商品を販売するため、ECモデルでは必ず「商品」が必要になります。そして商品を販売するためのWebサイトを用意することができればビジネスを始めることができます。

ECサイトは自分でサイトを構築し、運用するだけでなく、Amazonや楽天市場のようなショッピングモールサイトに出店する方法があります。

前者はECカートシステムと側となるサイトを用意する必要がありますが、自由度が高く、サイトのデザインやコンテンツを自由に設計することができます。

対して後者のショッピングモールは自由度は低いですが比較的簡単に販売を開始することができます。

・ECサイトを構築し運営する
・ショッピングモールサイトに出店する
・ネットショップサービスを利用する

基本的な構造としては「モノを仕入れて売る」または「自身のスキルをモノとして売る」という構図になるため、ビジネスを始める際に最もイメージを浮かべやすい収益モデルです。


3 課金モデル

コンテンツ課金とサービス課金に分けられます。

WebサービスやWebコンテンツは「誰でも公開できる」という性質上『無料』で提供することが多く、無料で提供したのち広告から収益を得ることがスタンダードです。

しかし、高品質でクリエィティブなコンテンツは有料でも手にしたいという価値が宿ります。課金モデルは「課金することでサービスやコンテンツを得る」収益モデルです。

構造上は電子商取引(EC)モデルと近いですが、「一定の領域までは無料で利用できる」という仕組みを導入することができるのが特徴です。

そのため「広告モデル」と併用して展開するパターンがスタンダードな形です。

主な課金モデルのインターネットビジネスは以下です。

・LINEスタンプ
・スキル販売
・Webライティング
・買取型Webサービス
・アプリ内課金(単発)

また、サブスクリプションモデルとの違いは「継続性の有無」となります。単発的な課金は「課金モデル」となるため混合しないように注意が必要です。


4 サブスクリプション|継続課金モデル

サブスクリプションは「月額制」「フリーミアムモデル」に見られる『継続課金』の収益モデルです。

課金モデルの月額バージョンで、フリーミアムモデルと併用して使われることが多いです。

※フリーミアムモデルとは
無料でサービス・コンテンツを解放することで価値を経験してもらい、有料商品・サービスへ訴求する手法のこと

また、パッケージ製品として提供されているソフトウェアをインターネット上でサービスとして提供する「SaaS(Software as a Service)」も収益モデルはサブスクリプションモデルを採用しています。

※より深い範囲のサービスを提供するPaaS (Platform as a Service)やIaaS (Infrastructure as a Service)も収益モデルは同じサブスクリプション型を採用しています。

サブスクリプションと聞くと難しく感じるかもしれませんが、継続して課金が行われる月額課金によって収益を得るモデルのため構造自体はシンプルです。

例えば「インターネット上でコンサルティングサービスを提供する」場合、月額決まった金額のサービス料が発生する契約を結べば継続課金の収益モデルとなります。

サブスクリプションではLTV(顧客生涯価値)が重要な指標となり、離脱を減らし、利用者数を増やし続けることが売上増加のポイントです。


5 仲介モデル

BtoC、BtoB、CtoCといった特定のユーザーとユーザー同士をマッチングさせ、その紹介手数料を得るモデルが仲介モデルです。

仲介モデルは「送客ベース」「成約ベース」に分類されます。

送客ベースは「顧客を依頼主に対して紹介する」ことで報酬を得るモデルで、成約の有無は関係ありません。「問い合わせを完了する」「資料請求を行う」といった条件があるものもありますが取引自体の成果は収益には基本関係がありません。

成約ベースは商品の売買の成立や顧客との取引完了が起きた段階で手数料が発生します。クラウドソーシングやアフィリエイトの運営会社側の収益モデルも送客ベースとなっています。

主に求人業界やクラウドファンディング、プラットフォームの提供などが採用しており、場を提供する機会があれば個人でも取り組むことができます。

個人で仲介モデルをベースとしたビジネスを行う際は以下のようなビジネスが挙げられます。

・マッチングサイトの運営
・人材紹介サービスの運営
・スキルマッチング
・広告代理店業

例えば自身の依頼が来る案件量が個人の裁量での限界値を超えた場合、下請けに案件を回す事になりますが、この時発生する手数料が仲介モデルに当てはまります。


番外編 情報販売

電子商取引(EC)モデルと構造上は一緒ですが、販売するのは無形商材である「情報」です。

また、収益モデルのベースはECモデルのように「商品を販売する」という形ですが、商材が情報であるという関係上「課金モデル」も収益モデルの中に組み込まれます。

また販売モデルとして「情報商材」と「情報教材」に分けられます。

売ることを目的として「情報商材」と教えることを目的とした「情報教材」は言葉のコンセプトとして異なります。

情報商材は「情報そのものが商品」のためノウハウやハウツーではなく、有益な情報を仕入れて提供することが基本的な商品内容です。そのため購入したことが「ゴール」となる特性があります。

貴重な体験や稀有な人生、珍しい出来事、危険な場所の情報などの価値は大きく、そういった貴重な情報を提供するのが「情報商材」です。

情報教材は「ノウハウやハウツー」を提供するため、購入した時点で「スタート」となります。「学ぶ」ための情報のため情報商材よりも現代的で時代のニーズにあっています。

まだインターネットが発展途上だった頃は情報を取得することで得られる価値が大きかったこともあり、情報そのものに価値がありました。しかし、時代は変わり、個人の経験によって得られたノウハウやハウツーに対しての方が価値が高くなってきました。

販売する価値のある情報を保有している場合は情報販売モデルもインターネットビジネスを促進させる一つの手です。


収益モデルを理解してインターネットビジネスを始めてみよう

インターネットビジネスは「インターネットを介して行われるビジネス」を指し、多種多様な業種・分野・領域に展開しています。

どれだけ多様に広がっていても、根本となる収益モデルは原則5つのモデルから成り立っており、それぞれ適切なものを選び、時には組み合わせたりしながらビジネスモデルを構築していきます。

収益モデルの理解はそういったビジネス展開に大きく役立ちます。

また、個人で活動をしているフリーランスにとって、収益モデルは自身の収入増加のために覚えて追うべき仕組みです。

収益モデルを理解しているからこそ売上増加のために必要な施策や現在の課題が具体的に把握できるようになります。

マーケティングやセールス活動を加速させるためにも収益モデルは重要です。必ず抑えておきましょう。


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例えば、私はフリーランスのWebマーケティングコンサルタント/Webライターとして活動をしています。収益モデルは「サブスクリプションモデル」「課金モデル」によって構築されています。

Webマーケティング事業は私自身がコンサルタントとして企業のWeb戦略の活性化を目的に施策を提案し、効果検証を行います。

提供できるソリューションは以下のように多岐にわたるため「プロジェクト単位」の課金モデルか「月額コンサル契約」のサブスクリプションモデルによって収益を得ています。

対応可能なWebマーケティングのソリューション
■Webサイトの現状調査(アクセス解析・SEO調査など)
■レポート作成・提出・運用
■内部SEO対策の指示(テクニカルSEO)
■対策キーワード調査(検索意図・競合・難易度)
■コンテンツSEO(KW調査・記事企画・執筆・改善)
■Googleマイビジネス最適化
■広告改善コンサルティング(プラン・分析・改善)
■広告運用代行
■SNSコンテンツ企画
■Web接客ツールのシナリオ設計・効果測定
■リニューアル前のサイト分析
■Webマーケティング資料作成代行
■コンテンツ作成(ライティング)

など

また、Webライター業はクライアントより案件の依頼をいただき、執筆するモデルとなっており、代行業に近い形となっています。収益モデルは課金モデルに近いです。

収益モデルを整理すると、売上を伸ばすために必要な課題が見えてきます。

例えばサブスクリプションモデルの『Webマーケティングコンサルタント』では、まず現在ご一緒させていただいているお客様との関係性を継続することが重要です。LTVが長ければ長いほど効果的です。

そして、新規顧客の獲得と成約率の改善が次の最重要課題です。私は対応できる範囲が広いこともあり、コンサル費用は月20万円から提案しているため、成約率は高くありません。

ただし、通常私と同じくらいの人材を雇うとなると求人活動だけでも100万円以上のコストが発生する可能性がありますし、企業に依頼した場合も同じく50万円以上は確実にかかるボリューム感だと思います。

そのため月20万円は企業からすれば非常に低コストでWeb戦略に取り組めるようになるため安く済みます。といったメリットをうまく訴求できるような環境構築ができれば成約率の向上と案件数の増加が見込めます。

といった課題を仮説ベースで出すことが直ぐにできるようになる為「収益モデルの理解」はインターネットビジネスを始めるにあたって必要な要素です。

また、ビジネスを始める際はマーケティングが必要不可欠です。

特にWebマーケティングは低コストで始める事ができるため非常にコストぱフォーマンスがよく、フリーランス、スタートアップ、企業規模問わず全てのビジネスで行うべき活動です。

Webマーケティングに関しては私のnoteでいくつか記事を書いていますので、何かご参考になれば幸いです。

また、何かご相談等ございましたらお気軽にご連絡いただけますと幸いです。

【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
   Webライター、Webマーケスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
   ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い

【連絡先】
メールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM

Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツールのベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。

何かございましたらお気軽にお声掛けください。

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