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音声検索で上位表示されるためのポイント解説|VSO対策のススメ

多くの人は音声検索といえば「Hey, Siri!」「OK, Google!」「Alexa!」と音声アシストAIに呼びかけ、返答をもらう場面を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?

数年前まではApple社の開発したSiriの専売特許でしたが、音声検索の重要性はスマートスピーカーの普及によって一気に広ました。また、スマート家電の発展により、音声検索・音声入力はさらに身近なものになり、音声入力アプリは年々増加しています。

こうした背景から、WebマーケターはSEOにおいて『音声検索』に対しても対応したコンテンツにすることが求められています。

音声検索最適化とは

音声検索最適化(Voice Search Optimization)は検索エンジンに最適化するSEOの音声検索バージョンのことです。

本質的な部分はSEO戦略を変わらず、VSOならではの内部構造やコンテンツを用意するのではなく、音声検索でも対応できる要素を対策することがVSOの基本です。

なぜなら、音声検索の中で得られるトラフィックは複数種類あり、両方に最適化することは不可能だからというのが理由です。

① 音声を文字に変換して検索バーに入力し、検索結果を表示する
② 音声アシストが特定の結果を呼び出す行為をする

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※例えば、Siriで音声検索を利用すると、そのままSafariに連動し、検索結果が表示されます。この場合、Google検索の結果とほぼ同じ内容です。

この場合、対策方法はSEOと同じで「検索意図を満たすコンテンツの提供」になります。

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※ 音声検索の結果によっては「特定の結果」を呼び出します。上図はSiriでの検索に結果ですが、例えば自然言語処理を得意とするAlexaであれば「チャットボット」として検索結果を音声で説明してくれます。(Siriや他のアシスタントにも類似機能はあり)

海外のSEO調査会社であるBacklinkoは、2018年にスマートスピーカーGoogle Homeが回答した1万件の音声検索の結果を分析したことで得られた知見を個提示しました。以下のポイントはVSO対策において非常に多くのヒントを与えてくれます。

1. ページの表示速度が非常に速い(平均ページより52%高速)

2. HTTPSで保護されたサイトが優先されている(Google Homeの検索結果は70.4%がSSL化)

3. 音声検索のクエリに対して「短く」「簡潔」な回答を好む

4. スキーマ(構造化データ)は順位に対して重要な役割を果たしていない

5. 権威のあるドメインは上位表示されやすい傾向にある

6. ソーシャルでのシェア率が高くエンゲージメントレベルが高いコンテンツは、音声検索でうまく機能する可能性がある

7. シンプルで読みやすいコンテンツ

8. titleタグに正確なクエリが含まれていない傾向にあるため、音声検索専用ページを作っても効果的ではない

9. オンセッ検索結果ページの平均単語数は2,312語のため、Googleは長い形式のコンテンツから抜き出して音声検索の回答を作り出す傾向にある

10. 検索結果の上位にランクされているコンテンツは、モバイルだけでなくデスクトップで上位に位置するものも表示されている

11. 強調スニペットが音声結果として表示される可能性がある

参考:Voice Search SEO Study: Results From 10k Voice Searches


音声検索で重要なポイント

音声検索では基本的にSEO対策で実施している『テクニカルSEO』『コンテンツSEO』『ローカルSEO』『サイテーション』が適用されるため、VSO対策専用コンテンツを特別作る必要はありません。

重要なのは音声検索を使用するシチュエーションを想定して、その時に検索意図としてニーズがあるであろうコンテンツを用意することが重要です。

・モバイルファーストであることを前提とする
音声検索を利用する時、PCよりもモバイル端末である可能性の方が高いでしょう。そのため、モバイルやタブレットに対応したデザインのサイトにしておくことが大前提としてあります。

・会話的なフレーズがクエリとなる
音声検索を利用する時は「ながらである」「話し言葉である」という点を考慮することが重要です。また『〇〇を教えて』のような意図がはっきりしている可能性も高いため、必然的に用意するコンテンツは定まります。(下記にて解説)

・FAQページを充実化させる
『〇〇を教えて』『〇〇はどこ』『〇〇に行きたい』『〇〇って何』と問答形式のクエリで質問を投げかける場合、対応するコンテンツはFAQ(または『知りたい』を満たす記事型コンテンツ)となります。5W1Hを含む質問に対する回答を予測し、充実化させておきましょう。

・ローカルなコンテンツを増加する
場所に関する質問に対して対応しておくことで機会損失を防ぎます。ローカルSEO対策はVSOに関しても最重要項目のため、優先的に実施することをオススメします。

・HTTPSに対応する
SEO対策でも重要視されている常時SSL化ですが、VSOでも同じように重要です。将来的に検索結果に表示されなくなる可能性もゼロではないため、早めに対策をしておきましょう。

・ページ表示速度を高速化する
VSOでは特に求められる部分のため、表示速度の最適化はマストと言えます。余計なJavaScriptがないか、画像のサイズは適切かどうか確認し、表示速度の向上を行いましょう。


VSOもSEOと同じく「検索体験を提供する」ために改善を行うべき

「検索結果で上位になるために最適化する」ではなく、ユーザーに対して「検索体験を提供するために最適化する」ことがSEOにおける重要なマインドです。

その考え方はVSOでも変わらず、音声検索を利用したユーザーに対して検索体験を提供し、ニーズを満たしてもらう(問題の解決をしてもらう)ことが重要になります。

どのような検索チャネルからでも高品質なコンテンツにアクセスできる状況を提供できるように、ブラッシュアップをし続けることが一番の近道とも言えます。


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