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システムの冗長化はどこまで考慮する必要があるかという話

昨日の話からの続きのような感じになるかもしれませんが、システム設計を行うにあたり、インフラの冗長化はもはや必須だと言って過言ではないですね。

(昨日のブログは↓です。)

どれだけ頑丈で堅牢なハードウェアであっても、故障のリスクを取り去ることはできません。

なので、システムの中に単体で存在するポイント(SPOF:単一障害点といいます)は作ってはいけないというのがシステム設計の基本の考え方になります。

ただですね、冗長化するということは設備を倍もたなければならないということになります。

それだけ導入コストも運用コストも倍になるわけです。

なので、なんでもかんでも冗長化を金科玉条として扱うこともないと思っています。

最低限絶対に冗長化しなければならないのは、

「少しでも停止したら業務や生命、経済活動に深刻な影響を与えてしまうシステム」

に関わるものだと思います。

金融関係会社はシステム冗長化にものすごく力をいれています。

私が経験した銀行や証券会社でシネットワークシステムを冗長化していない会社はゼロでしたね。

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お金の関係で運用コストはそこまでかけられないが、停止時間はできるだけ短くしたい、という場合には代替機を用意しておくという方法があります。

本番稼働しているものと同じ設定をしておくが、電源を入れずに設置しておくだけというものです。

そして壊れたら手動で切り替えるというものですね。

こうすることで、自動切換えの仕組みを導入しなくてもよいのでコストは多少下がります。

場合によっては、ネットワーク機器などはこの類の対応でよいかもしれません。

最後は機器メーカと保守契約を締結し、故障したら交換してもらうというものです。

ただし、保守要員が交換にくるまでのタイムラグはどうしてもかかってしまいます。

企業で使用している機器は、その機器が関わるシステムの重要性にあわせて対応を考えていけばよいと思います。

ネットワークエンジニアやインフラエンジニアは、システムパフォーマンスやキャパシティも当然考慮しますが、こういった可用性という点もヒアリングしながらお客様のニーズに合わせてシステム構成を検討していくのですね。

それではまた!

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日々感謝 m(_ _)m





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