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【良い学びの場に共通する3つの条件】〜Newspicks アカデミアゼミに6期参加して考えたこと〜

2018年4月から、筆者の田中GT善将はNewspicksアカデミアゼミに通算6期参加した。
エデュケーターとして生徒にアクティブラーニング の場を創り続ける身として、学びの場創りを学ぶことを目的に参加した。
ゼミの内容はもちろん、プロフェッサー、コミュニティマネージャーの方々、ゼミに参加する方々から多くの視座を与えていただいた。
今回、アカデミアゼミから考える、【良い学び場の条件】について、自己満足でもなく、宣伝でもない記事として、忌憚なくまとめたい。

アカデミアゼミとは。
Newspicks株式会社が提供する、オンライン、オフライン型のハイブリッドな学びを提供するサービス
3ヶ月間、あるいは短期集中型の講座の2形態があり、両方とも、フェイスブックページを通じた情報基盤と、ミートアップによる濃いワークショップや講義により、ゼミ生は学びを享受する。
https://newspicks.com/academia/about/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=google_camp_KT_brand&gclid=EAIaIQobChMI4eXU_raY5QIVU66WCh1AcAwjEAAYASAAEgK9nPD_BwE

この中で筆者は
2018年春に、

・櫻田ゼミ「ビジュアル思考とプレゼン術」
・夏に石川ゼミ「日本的なるWell-being」
・秋に坪田ゼミ「才能を伸ばすマネジメント術」
・冬に波頭ゼミ「戦略人材養成塾」
2019年春に、

・前野ゼミ「Well-beingなチーム論」
・夏に松永ゼミ「イノベーションを起こすクリエイティブ思考術」


を受講した。
個々のゼミに関してのまとめは、投稿末尾のアカデミア公式アカウントへのリンクを参考にされていただきたい。

さて、目的に即した一年半の学びの集大成として【良い学び場の条件】の書き始めはこの問いから始めたい。

1. 生徒が最も「学びたい」先生とは?

皆様はこの問いに対し、どのようにお答えになるだろうか?

・珍しい知識やアイディアを授けてくれる先生
・インターネットや本からは学べないノウハウを授けてくれる先生
・実務で常軌を逸した戦績を残しており、生きるレジェンドの先生

多くの方にとって答えはまちまちであろう。
皆様がお考えになったアイディアが正解だとは思う。
ただ、筆者は未熟ながらも中高生に教鞭をとる立場として、恥ずかしいながらも、得た視座を一つ書いておきたい。

それは「生徒の実務に向き合う先生」だ。

なんだそんなことかと思われると思うが、これが授業をマネジメントする側からすると意外と難しい。


当然、プロフェッサーはご自身の難解な業務をされながら、ゼミ生と向き合うこととなった。
忙しい中で課題等のアウトプットに向き合わなければいけないので、体力も根性も必要となる。

ましてや今回は大人が生徒となっている。
良い話を2時間して終わり、ではいけないのだ。

ゼミ生は筆者よりも年上の方ばかりで、実務でも輝かしい実績を残していらっしゃる方々。
だが、驚いたことに、一旦ゼミの「生徒」という立場で集まった時に、皆、あの頃の若々しいキラキラの「気分」に戻るのだ。

それは、先生やみんなと「ワクワクしたい」「認められたい」「達成したい」という気持ち。


自分からお金を払ってまで、こういった場に集う人たちであるから、現状を良くしたいという主体的な人たちの集まりであろう。
そんな方々だからこそ、自分の「成長」を感じる体験、自他共に認められる「達成感」をあの頃の生徒と同じように味わいたいのだ。

それを感じさせたのは、先生方の「一歩も引かない、本気のフィードバック」を受けた時の、ゼミ生の表情であった。

時には厳しく、時にはオブラートに包んででも、客観的なフィードバックを送るプロフェッサーたち。
ショックを受ける時も、自己肯定感が向上する場合もあった。


だが、全てゼミ生の行動が良くなるようにと、どのフィードバックも愛あるものであった。

その時得た視座やアイディアを、真摯に書き留めるゼミ生の皆さんの表情は自然と「自分と向かい合う」勇気ある表情になっていた。

私は、好奇心に従い、楽しく学んでいる時、あるいは達成感を感じた時の生徒の表情が好きで学校現場に身を置いている。
まさに、箱が開いた音がするような、このアカデミアゼミの学びの場に、自然に引き込まれていった。

2. 生徒が最もやりがいを感じる課題とは?

2つ目はこれだ。


私が考える「生徒が最もやりがいを感じる課題」とは

自分と向き合い決断する、実務」

だと考える。


皆様は課題と聞くと若き頃の学生生活の中での、「答えのある課題」を想起されるかもしれませんが、私が体験してきたアカデミアゼミでの課題は「自分と向き合い決断する、実務」ばかりであった。

以下に例を示す。

自分を表す「3つのコンセプト」をベン図で表せ。(櫻田ゼミ)
「Beingな自己紹介とは」(石川ゼミ)
「自分の生活の中に潜む思い込み(代表性ヒューリスティクス・後知恵バイアス)を発見し、まとめよ」(坪田ゼミ)
自分の組織とWell-being(前野ゼミ)
スポーツビジネス活性化のための共感を呼ぶクリエイティブな施策(松永ゼミ)

恥ずかしい哉、筆者はどれも、手法に走ったり、形にとらわれたり、思い込みに支配される自分をメタ認知できるものであった。

櫻田ゼミでは情報の構造化、情報効率性の高いまとめ方の血みどろのトレーニングから、プレゼンテーションの思い込みを知った。教師は毎日がプレゼン。情報の伝え方でこんなにも違うのかと、身の程を知った。

石川ゼミでは世俗の肩書きから解放された自分と向き合うことで、自分の今いる場所が実は暖かいということを知った。凡人らしく無理しないでやれることを一生懸命やっていこうと決心した。

坪田ゼミでは、「人々の可能性」を潰しているのは実は教師であり、愛によって可能性を解放してあげられるのも教師であるという、エデュケーターの責任を体感した。

波頭ゼミでは「戦略に踊らされる社会」振れ戻る社会を見た。

前野ゼミでは、地位材からの脱却と、私の中の幸福経営の実践を考えた。なぜ、学校が窮屈でつまらない場になりうるのか。今後教育現場で実践したいミッションを見つけた

松永ゼミでは、イノベーションと呼ばれるものは身近なものであり、アジャイルしていく覚悟と情熱を、理論と実践から学ぶ大切さ、また最高のチームと出会えた。

しかも、これらを短期間に一人一人が主体的に交流し合いながらアウトプットする、というルール付きで課される。
みんな業務を終えた後も、夜な夜な一生懸命アイディアをひねり出すのである。

それは1.で述べたプロフェッサーのフィードバックに「前のめり」になるはずであろう。
もちろん、この他の全てのゼミに出たわけではないので、全部がそうだと言うつもりはないが、今回私が一人のエデュケーターとして学んだことは、このプロフェッサーの「濃い課題を出し、向き合う覚悟」である。

休日が課題チェックで潰れたと言うプロフェッサーも。そこは賛否両論あるだろうが、流石だ。プロがプロたる所以だと感じた。教育現場はブラックだ。はみんなプロだからではなかろうか。

3. 生徒が最も学び続けたいと思う集団とは?

私はこの問いに対する答えは「さらけ出す集団」だと考える。


少なくとも私が参加したこれらの場では、1.および2.により「ギリギリひねり出した今の必死な自分」をバッサリ共有し、入れ替える場であったので、ゼミ生のみんなに、良い部分も恥ずかしい部分も見ていただいているわけである。

なるほど、これは安心・安全の場だと感じるわけだ。

自分がクラスの担任で、クラス運営がうまくいっていないシチュエーションに「クラスがギスギスしている」ことがあった。
みんながあらぬ噂をし、人の嫌なところばかり見て、悪口を言うなんてクラスが過去にあった人もいるだろう。

完璧な満足度の集団なんてなかなか出会えないと思う。
だがアカデミアゼミは、その多くが「受容の場」となっているように思う。

「ここに居て学んで良い」

「すごい!私もやってみよう!」

そう思える場づくりは実は簡単にはできない。

学びの第一条件である安心・安全の場づくりは、ゼミのコミュニティマネージャーらの計らいによって作られ、濃い体験を乗り越えることで作られてゆく。

結果、「このメンバーで学び続けたい」と思わせる3ヶ月が生まれていると私は考える。

中には、卒業後いまだに一緒にワークをしたり、旅行にいったり、ビジネスを始動させたりするゼミもある。
これらは、サービスの枠を超えて、共感が生んでいるあり方であると思う。

宇田川先生著の「他者と働く」に『対話とは「新しい関係性の構築」である』とある。


集まって円になって行う「あれ」ではなく、実際に実務を行うギリギリの体験がこういった達成感を生むのだろう。

ゼミを通じて学び、実務に落とし込んでゆき、ゼミがなかったら生まれ得ない、自分のあり方が体現される。

これがnewspickアカデミアゼミの魅力であると考える。
大学院よりも短い3ヶ月と言うスパンは、私にとってすごくコスパが良い。
濃い学び、動いてゆく仲間が繋がるプラットフォームはこれからも進化を続けるだろう。

また、学びたくて仕方がないテーマがあった時は受講することにしよう。
読者の皆様の中で、もし受講される人がいれば、いずれお会いするかもしれない。

さて、【良い学びの場に共通する3つの条件】をNewspicksアカデミアゼミを題材に考えてきた。

1. 生徒が最も学びたい「先生」とは?

2. 生徒が最もやりがいを感じる課題とは?

3. 生徒が最も学び続けたいと思う集団とは?


まだ筆者は、自分の事業でも、エデュケーターとしても新米で駆け出しである。

子どもたちに好奇心のままに学んでもらえる、良い学び場を作るために、ない頭を絞って、引き続きこの問いを自問しながら深め、働いていきたい。

Newspicks アカデミア 公式note

https://note.mu/npacademia

いつも応援してくださる皆様に田中GT善将は支えられ、幸せ者です。ありがとうございます!