「時間が解決してくれる」とは限らない〜自分の言葉は自分が育てる生き物〜

こんにちは。たまきちです。

ちょっと深い話をします。

数か月前に人間関係で悩んで、もはや特定の人と接するのがトラウマに感じていたときのこと。
当事者の私に(これまた当事者の)ある人が
「それは時間が解決してくれるんじゃないか」といったことがありました。

このときに私は「?」と思ったのですが、それは言語化できるものではないモヤモヤでした。この「?」は何かよくよく考えてみて、最近やっとわかりました。

それはトラウマは時間が解決しない。ということです。むしろ、トラウマは、なにか小さなきっかけで思い出され、時間がたつにつれていやな気分は増大するものです。

特に、人間関係は自分の気持ちだけではどうにもなりませんよね。
相手がいて、相手の考えがあって、私がいて、私の考えがあるのです。
わたし自身が自分の行動で傷ついた(失恋とか、死別とか)のは、少しずつ解決できます。自分の感情にのみ向きあえばよいからです。
しかし、人間関係によるトラウマには複数の他者の存在があるわけですから、そうにもいかないんです。

この場合は、トラウマに向き合ってみる方がよいのだと思います。
結果、今私は、かなり楽な気持ちで生活しています。
「このままだと、一生後悔するし、トラウマになるよ」とある人に言われて、向き合った結果、かなり気持ちは楽になりました。
トラウマに向き合わない方が、その負の記憶は増大して、自分を蝕んでいきます。つらいかもしれませんが、頼れる誰かに相談して向き合っていくことが最善の策です。

そして
他者によって、物理的に傷、精神的に傷を負っている(トラウマ状態の)人に、「時間が解決する」はその人の気持ちを想像しない無責任な言葉だと思います。

ちょっとネガティブで、難しい内容かもしれません。何を伝えたいかというと、言葉というものが難しいということでしょう。

ですが、言葉を受け取る人のことを考える「想像力」はきっと、もっと周りを豊かに、そして自分自身を豊かにしてくれるだろうと思います。

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