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家に帰りたい

親族に7月生まれが多く、恋人を含めて今日までで既に3人分家族(仮)の誕生日を祝っています。妹よ誕生日おめでとう。お姉ちゃんが引きこもって小説を書いている間に二児の母になって埼玉に帰っていった妹よ。兄になった甥はおそらくわたしのことを覚えていないでしょう。

村谷由香里です。
noteをご覧いただきありがとうございます。

実家は隣県とは言えあまり帰ることがありません。山口市に演劇を観に行くことは数ヶ月に1回あるけど、そこからわざわざ下松市まで帰ることは滅多にない。猫がいればもうちょっと頑張って帰ったのかもしれませんが、あいつはもうわたしの手の届かない場所で暮らしています。

前にも書きましたが、飼っていた猫が亡くなったときに母はそれまで暮らしていた家を離れました。大家さんも亡くなっていたし、わたしは婚約者を追って福岡、妹は結婚して埼玉にいるし、祖母の介護が必要なので祖父母の家に引っ越したんですよね。
祖父母の家はわたしも幼いころから馴染みのある場所ですが、自分の家という感じはしない。わたしの私物はすべて収納の中で眠っているし、自分の部屋もない。「おじいちゃんちに泊まりに来た」という感じです。

こういう帰る場所のない話は大して珍しいことでもないと思うんですが、家っていうのは一体何なんだろうなと最近よく考えます。梅雨入りしてからめっきり外に出なくなって、わたしは自分の部屋で文章を書いて過ごしているんですが、最近の口癖は「もう家に帰りたい」です。お前の家はここだろうがよ。

ここもそう遠くない将来離れることになるはずの仮の住まい。もしかしたらこれから先も住まいを転々とするかもしれない。そしてどこへ行ったって、そこは同時にわたしの職場になる。帰りたい、という言葉はどこへ向かって作用するんでしょうね。ベッドの上かな。

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