見出し画像

5度目のリティク「火の道Agneepath」

リティクのことしか考えられない生き物になってから5本目の映画です。
前回の皇帝の美しさにひれ伏した日記はこちら

実はここら辺から、最早順番は分からなくなってます。どれから観たのか記憶が怪しいのです。まぁ些末なことなのでこのままいきます。

この映画もNetflix英語字幕で観られます。辛い映画だけどリティク様がものすごく美しいよと、沢山の方からお勧めされていたので、辛い映画は苦手だけどものすごく美しいリティク様が観たかったので勇気出しました。

上記のトレイラーでもビシバシ伝わってきますが、ものすごく苛烈な復讐劇です。


あらすじ

教師をしているヴィジャイ(リティク)のお父さんは島の人気者。村長より人気です。そんな彼を疎ましく思っている村長一派が、村長の息子カーンチャーを島に呼び寄せます。
あいつならなんとかしてくれるだろう(悪い方向に)みたいなのが全面に出てすごいです。で、カーンチャーエントリーシーンになるのですが、「あ、これやばい。まじやばい。お父さん危険」って一瞬で気付いてしまうんですよ。そのくらい絵面がやばいです。
そしてそこからもうあっという間に島が悪に染まっていき、ヴィジャイのお父さんは冤罪で殺され、家族は島から追い出されてしまいます。
ここからヴィジャイの復讐が始まる、と言うのが大まかな流れです。

とにかく美!

出だしの父親が殺されてしまう流れは非常に辛いです。あんなに尊敬されていた教師のお父さんが、冤罪で処刑されてしまう。誰もおかしいと思わなかったのかと感じます。
恐らく扇動していた村民と、尊敬していた村民は別なのだろうと思いますが、そこは詳細に描写されないので分かりません。自分の憶測です。

子供のヴィジャイがこんな悲劇に遭えば、当然心に大きな傷を抱えます。
いつかは父親を殺した奴らに復讐してやると誓ったまま成長します。
心から笑った事が無い、幸せだと感じた事は一度も無い、ただただいつか父を殺した奴らを倒す、それだけを心に刻み生きているのです。

つまり、あのどこから見ても美形なリティク様が、常に伏せ目がちの憂い顔でいるわけです。

美の滝浴びまくりって感じです。

復讐劇なので本人は真剣に必死に頑張ってます。自分を好いてくれる幼なじみ、復讐に駆り立てられる息子を非難するしか出来ない(でもなんとかしてあげたいと思っているだろう)母、生まれてすぐ引き離されてしまった妹、受け入れてくれている娼婦街にいる人たち、そういった優しさが彼に手を伸ばしても、復讐を諦める事が出来ないヴィジャイの苦悩も描かれていて、大変辛く悲しいお話です。

でも美の洪水がものすっごいんです。

迷ってる時、決意してる時、今すごく自分は幸せだなと感じているだろう時、全ての美の攻撃力が高いです。父親が殺された時からその為にしか生きていないので、恐らく無学であろうと思います。
だからなのか、時折見せる仕草がとても幼いです。そこもすごい美です。

「美しい」「辛い」「悲しい」「美しい」「ひどい」「それはともかく美しすぎる」この感情が絶え間なく混ざり合って押し寄せてきます。

もしお近くにこの映画をご存じの方がいらっしゃいましたら、どんな映画かおたずねください。恐らく「辛く悲しい復讐のお話だよ」と言われると思います。「でもリティクがめちゃめちゃ綺麗だよ」とも言われると思います。
断言します。言うでしょう。
「辛く悲しい復讐のお話」でも、美しいものを愛でたいと思われましたら、是非。

リティクの事

今までその話してたんじゃないの?って思われるかもしれませんが、いや、話がね…長くなるので。多少ネタバレ入ります。

この映画のリティク様の美しさは本当に凄いです。お前いつもいつも美しいしか言わないじゃんとか思われるかもしれませんが、ダイヤ見てる人に、お前いつも綺麗綺麗しか言わないじゃんとか言います?同じ事です。

リティク様は当然人間なので、撮影時のコンディションと言うモノがあると思います。
映画を観ているこちら側からの判断でしかありませんが、ベストである、と感じます。復讐に燃え滾るオーラ、苦悩する瞳、悲しみを湛える表情、どれもこれも胸を締め付けられる美しさです。

幼い少年が復讐を決意し、生きていく。その時からヴィジャイの心は成長していません。ずっと幼い少年のまま、父を思い出して泣き、母を恋しがり、妹を想う。何度かもうやめたいと思っても、それを自身が許せない。
その細かい感情の揺れ方の演技が、ものすごいです。
ふと伏せる顔、迷う瞳、殺意に満ちた表情、全てに感情が乗っていて、本当にヴィジャイの復讐を間近で見守ってる気持ちになります。

またこの映画はリティク様の瞳がいつにも増して美しいです。
瞳の色が基本薄い人は、感情の起伏によって濃くなったりすることもあるようです。
だからなのか、クライマックスのリティク様の瞳は玉虫色というか、銀色が含まれたような緑の瞳をしています。それがまた燃えたぎる復讐が込められているようで目が離せません。

好きなシーンは色々ありますが、エントリーシーンは素晴らしいです。クリシュナ神のお祭りで人間ピラミッドを登っていき、壺を割るシーン。冒頭で子供のヴィジャイがここまで大きくなりましたと言う対比になっていてそこも素晴らしいです。そして真っ赤な色粉にまみれているのに、まばゆいばかりの緑の瞳。コントラストが大変美しいです。軽くカメラが回るのですが、ここぞというとこでばーん!と瞳をアップにするあたり、よっしゃ!って感じです。
あと妹が会いに来てくれて、一緒に海辺で遊ぶシーンがあるのですが、そこがとてもいいです。ヴィジャイが妹にシャボン玉吹きかけたりするんですが、それ、ちっさな男の子がやる行動なんだよなぁって思うと胸が苦しくなってきます。そんな事すら、今までやれてなかったのだと分かるここのシーンは泣けます。
その後ガネーシャのお祭りで、妹と幼なじみと仲むつまじく過ごしているのに、敵の一人を殺す事もしているというシーンがあるのですが、優しく純朴な青年であっても、もう復讐者になったのだと決定的になってしまったようなシーンで、大好きです。
また真っ赤な色粉(ヴィジャイ真っ赤になりすぎ問題)から緑の瞳だけが爛々と輝いていて、幻想的な生き物のようになっています。妹を想う優しい青年でありながらも、父の為に手を汚すことを躊躇わない、相反する面を持ったヴィジャイは最高にかっこいいです。
復讐の為に、マフィアに属しているのですが、のし上がるためにボスの後継者を罠に陥れて殺します。その時すら、悲しそうな辛そうな顔をします。常に迷い、躊躇うのに、決行してしまう。何度も戻れるチャンスがあったのに、それを全てなくしてしまう、そんなシーンの一つなのですが、辛いなぁと思って観てはいますが、まぁここのリティク様の美しい事ったらないので、辛いなぁ…しかし顔がいいなぁってなります。

つらつら書いていくと全部言ってしまいそうなのでここまでにしますが、全体的に本当にどこを取ってもリティク様が美しいです。常に悲しそうで辛そうでアンニュイな表情をしています。美形の憂い顔を3時間堪能出来る、すごい映画です。

いや、復讐のお話なので、つらく悲しい事は事実なのですが。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?