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男女の違いの違和感:言語化に関して

前々回に書いた言語化の比較の部分で、今度は最近気づいた男女間での違いについて書きたいと思う。

前回、普段から自分のことついて話す・考える機会のある国や文化・環境では自分についての言語化ができていると思うという話をした。

今回、それが男女間でも異なってくるのではないかと思い、最近聞いたpodcastを元に書いていきたい。

私は普段からpodcastを聴くが、
そこで以前から大好きなiwakan(magazine)の皆さんがpodcastをされていたので聴いたところ、ちょうど確かに!と思うエピソードがあった。

西井開さんという方がゲストの、"男たちのストレスはどこへ行く?"という2023年12月18日の回だ。
(https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%8B-iwakan/id1644848992?i=1000638912402)

ここでは、男性のメンタルヘルスの話をしており、その中で確かに!と思った話はこんな内容だった。

・男性はより競争社会で生きている
・マウントを取ることが当たり前
・1対1でいるとからかわれる(ゲイと疑われる)こともあるため、親身な会話というのを誰かにしづらい。結果的にみんなでつるむことも多くなる、そしてその中でマウントを相変わらず取り合う

前々回の話で、パートナーと言語でのコミュニケーションがなかなか取りづらい話をしていたが、
まさに日本の社会では上の通り男性は親身な会話を1対1で出来るような環境が整っていないかつ、マウントを取るような競争社会で生きているのでセンシティブな会話が苦手なのではないかと思った。(そもそもそういった話をする環境が少ないので慣れていない)

パートナーに普段男友達とどういう会話をするのか聞いても、上部だけの会話しか返ってこない(私へ話したくないだけかもしれないが)ことが多い。

また、最近読んだ朝井リョウの"正欲"でもいくつか、男性同士で性について語る、みんなが知っているAVの動画について知らなかったら恥、みたいなマウントを取り合うというか、つるむようなシーンがあった。

LGBTQが今のZ世代では当たり前のように広がっているがそれでもやはりmascurinityを捨てきれないと思うし(もちろん0にすべきかというとそうではない)、それが男性がストレスを吐き出す時の妨げになっているとしたら改善されていってほしいと思う。

男女という違いで一つにくくるのは難しいものの、一般論として考えた時に、
やはり女性はよりセンシティブな話題や1対1で誰かに相談する、思いを伝える、ということが日々の中でもよくあると思うし、だから感情的だと言われるのかもしれない。
ただ、そうしたい男性がいても今の社会では難しいかもしれないし、親身に誰かに相談したい、自分の気持ちを伝えたいと思っても環境が整っていないのではないかと思う。

そしてこの違いから、恋愛を男女間でする際にも、女性は感情的に気持ちを伝えることが多いのに対し、男性側は言語化が乏しく、カップルの間でそこの違いとモヤモヤにより亀裂が生まれやすくなるのかもしれないと思った。

私の周りでも、女友達にパートナーのことを相談したところ、
女性側は自分の言葉をすぐに言語化して相手に伝えるのに対し、男性側はなかなか言葉に出せず、回答に時間がかかってしまうため、待つことが大事だという友達がいた。

その友達も旦那さんから、"〇〇が考えるのが早すぎる。今自分も考えてるからちょっと待って"と言われるということを話していた。
じゃあ私たち女性はどこでそんなに考えるのが早くなったのかというとやはり普段からたくさん考える癖がついているからではないか。

もちろん言語化が上手い男性もいるし、一概には言えないものの、競争社会でなかなか弱みを出せない男性社会では自分のことについて考え、それを言語化し悩みとして伝える、自分の思いを誰かに伝えるようなことが女性よりも少ない気がする。

男性が弱みをあまり見せられていないということとその恋愛での支障については、ニャンさんという方が以下の記事でも書かれている。

また、男女間でのコミュニケーションの違いの支障については、
お悩みバーというpodcastでも話していたことがあり、とても納得した。 
復縁について話されていた2023年11月10日の回(11月17日の回も復縁だったため、どちらかうろ覚えですみません💦おそらく10日の方の回…)。
(https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E3%81%8A%E6%82%A9%E3%81%BF%E3%83%90%E3%83%BC-%E8%AA%B0%E3%81%AB%E3%82%82%E8%A8%80%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E7%A7%98%E5%AF%86%E3%81%AE%E7%9B%B8%E8%AB%87%E6%89%80/id1618419656?i=1000634362015)

ここでは、女性はパートナーと別れる前に何度かイエロー信号を出しており、それでも状況が改善されないために別れを切り出している。ただ男性はそれに気づかないため、急に別れを切り出されて驚く、といったような内容だった。
ここで、合点がいったのは、
・女性:何度もイエロー信号出してるのに改善されない→もう冷めてくる→別れは辛かった気持ちが吹っ切れる時でもあるので、比較的気持ちの切り替えが早く次の恋愛に移れる
・一方で男性は急な別れとなり、納得がいかないこともあるので、その恋愛を引きずる傾向にある
ということだ。

これも、女性は比較的感情的に自分の気持ちを伝えられるのに対し、男性はそのパートナーからの訴えに対して返事ができていない、結局はコミュニケーション不足で生まれる支障ではないかとも思う。

私も普段からパートナーにいろんな話をしていても、それが伝わらないモヤモヤを感じている。
これに対しもっと相手もちゃんと感情や気持ちを伝えてくれれば一方通行にならないのに、と思う。

恋愛、男女の違い、すれ違い、などについてはずーーーっと前からいろんな人が考えたり書いたりドラマや映画にされていても、いざ自分のことになるとなかなか応用できないものだ。

でも、社会的な理由で男性がなかなか自分のことを声に出しづらい、辛いと言い出せない、そもそもそういうことを考えることに慣れていない、自分の感情や弱い部分を吐き出せない、ということがあるのであれば、もっとそこが改善されてほしいし、もう少しそういうことに男性側も慣れていけばきっと女性とももう少し上手いコミュニケーションが取れるのではないか、世の中の人たちが恋愛について悩む要素の一つが減るのではないかと思う。

自分のパートナーや周りの人については、そういうことが慣れていない人に対しててどうしたら慣れて行ってくれるか、こちらからのサポートや働きかけ、質問の仕方とかも大事だと思う。


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