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無名二次創作作家、同人誌を出す。

はじめに

皆さん、同人誌、出したくありませんか?同人誌を出したいのに、スケジュール感が分からずに諦めている方、いませんか?
同人誌を出すまでのハードルは大きく2つ。
まず入稿データに関する問題。フォーマットの作り方が分からない、どんなソフトが必要か分からないといった障壁があります。
そしてもう一つはスケジュール感の問題です。参加するためにはどういったものを揃えて、どんな行動を起こせばいいか分からない、という障壁です。
今回は2つ目の問題に焦点をあて、実際に本を作り、即売会に参加するためには何をすればいいかをまとめたいと思います。

人によってどういう流れで同人誌を作るかは様々ですし、賛否両論あるかもしれませんが、あくまで一人の例として、参考にしていただければ幸いです。

自己紹介

そもそもお前誰やねんという方に向けて自己紹介をします。
秋瀬憂といいます。あきせゆうと読みます。普段はPixivでBanG_Dream!という作品の二次創作小説を書いています。
https://www.pixiv.net/member.php?id=6784332
6月30日、大田区産業プラザPiOで行われましたBanG Dreamer's Partyにサークルとして参加、「残響の見せた夢」という小説を頒布しました。

印刷所の決定

本を出そうと思ってまず最初にすることは、どの印刷所を使うか決めることです。
印刷所によって作れる本のサイズ装丁〆切そして何より料金が違います。
表紙を誰かに依頼する場合は、テンプレートを確認してもらうことも必要でしょう。
作りたい本や予算と相談しながら、まずは印刷所を決めましょう。
私は今回、ポプルス様をご利用させていただきました。
http://www.inv.co.jp/~popls/
使用する印刷所を決める上ではこちらを参考にしました。
https://togetter.com/li/1259949

執筆

さてここからは執筆、執筆、また執筆。プロットを作り、話を書く作業。小説同人誌を出す流れのほとんどを占めます。
遅筆な人はそれなりに動き出しを早くする必要があります。自分の筆の早さと書きたい話のボリュームから逆算して、計画的な執筆を始めましょう。

自分は筆が遅いのがわかりきっているので、およそ2ヶ月前からプロット作成を開始しました。
平日は毎日600文字程度、休日は1000~3000文字程度を目標に毎日の執筆に取り掛かりました。

自分の進捗メモ。ところどころ休みの日もありましたが大体毎日取り組んでいます。初稿完成は5月6日でした。

入稿用データ作成

原稿が完成したら予め作製しておいたフォーマットに原稿を流し込みます。
フォーマットについては様々な印刷所さんでフォーマットが配布されているので、それを利用するのも良いでしょう。
※栄光様( https://www.eikou.com/down/)やしまや出版様( https://www.shimaya.net/download/index.html)のテンプレートが有名です。

本文をフォーマットに流し込んだら、適度に形を整えて、奥付を作成し、本文のページ数を算出します。ページ数は表紙の背幅、すなわち表紙入稿データのサイズに関わるので、表紙依頼をしている場合はこの時点で一度報告をしておくと良いかもしれません。

校閲・校正

さて、本文が完成したら、校閲校正のお時間です。僕はここが最もきつい時間でした。
ひたすら自分の文章を読み返して、誤字脱字を潰し、日本語を書き換えたりします。読むスピードやどれだけ〆切までの時間にもよりますが自分は4,5回校正をしました(最終稿は6稿でした)

入稿

さて、原稿が完成し、データが揃ったら印刷所に入稿です。不備がなければ本ができます。やったね!

買い物

原稿が終わったあとも、私たちの戦いは終わりません。自分のスペースを華やかにするために、もう少しばかりがんばりましょう。
間違いなく必要になるのはお釣り入れ敷布です。これがあるだけでスペースがだいぶそれっぽくなります。
お釣り入れはナカバヤシのこちらをつかいました。小銭だけじゃなくてお札もしまえるのが便利でした。

敷布はこちらを買いました。

今回、表紙が明るいものだったので暗めの布を用意することで表紙が映えるようにしました。

サークル参加に必要な備品はこちらのサイトが参考になります。

はじめてのサークル参加に必要なものセットが売っているので、面倒な方はこちらを買うのも良いかもしれません。

本番

さて、必要なものを揃えたらあとは本番です!
入場し、自スペースの準備、開場したら来てくれた方々に本をお渡しします!
以上!

まとめ

印刷所決定→執筆→買い物→本番

終わりに

はじめてのサークル参加、スケジュール調整や原稿執筆校正に苦労しましたが、なんとか無事に終わることができました。
僕は書くのも好きですが、書くよりも読むほうが実は好きです。皆さんの書く、素敵な小説が読みたいです。
でも、思った以上にそのハードルは高いんでしょう? そう思っている人は多いかもしれません。そんな人達のハードルを少しでも下げたいと思い、今回の記事を書きました。
本を出してみたい、そう思っている全ての人の一助になればと思います。

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