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敢えて案件を潰す、という知恵(3)

少し前に諸々問題を感じ、一旦潰してきた案件。
無事、受注に繋がることが決まった。

仕様についても、先方で色々な手を尽くし、コストを調整することが出来る見込みだとのこと。

自分も時々ハッ!となることがあるけれど、意外な方面からの指摘や質問というのは、時に思いの及ばないアイデアに繋がることが少なくない。

己への自戒も込めて記すが、人間というのは、視野狭窄を起こすようにできている。
同じところへ留まっていると尚のこと。故に、視野の範囲外から届く、何気ない指摘や質問が突破口になることが往々にしてある。

一方で「なんだそりゃ?」と呆れるような指摘や質問もある。
そんなの考えなくても当たり前でしょ!というような。

でも、その人にとっての「当たり前」は、自分にとっての「当たり前」とは限らないワケで。

更に年を重ねてくると、やばい。
視野狭窄に加え、頭が固くなっていく。
かくいう自分も、前職で企画を考える頭が相当固くなってきたのを痛感していた。

なので、不惑を迎えるに際し、企画から足を洗い、営業に突破口を求めた。
考えることが出来ないなら、これまでの経験を活かして、違うことをやってみよう、と。

それが今になっては、色々なクライアントに向けた企画を立て、あちこちに顔を出している。こんちゃ!!

人間、ひとりで出来ることなんて、たかが知れている。
だからこそ、色んな人へ会いに行くし、力を貸して欲しければ、真剣に気持ちをぶつける。

ベタな例えで恐縮だが、「信者→儲」というものがある。
つまり、儲けていくには、自分の「信者」を増やさなければならないという、漢字を使った例え話だ。

ただ、ここで言う「信者」とは、「あ、コイツとだったら、何か面白いことがやれるに違いない」と感じてもらい、一緒に手を組んでくれる、いわば「味方」のような存在だ。

決して、教祖と信者のような上下関係ではない。
今考えている企画を押し通すには、もっともっと信者を増やさなければならないので、明日もせっせと働くのみ。

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