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こじらせ「知ってる仮面さん」 #処方箋

前回まで、私のところにいらしてくださった、「こじらせ 知ってる仮面さん」の事例をもとに「こじらせポイント」までをみてきました。(モデルの方にはご了承を得て書いています)
まだお読みいただいていない方はぜひご一読くださいませ。
前回までのお話:#1#2#3

等身大にOKを出そう!

忘れないで欲しいんです。
誰だって経験のないことはできなくて当たり前なんです。
だからそんなに頑張らなくっても大丈夫!

その仮面を外すことがホッとすることに繋がります。
なのだけど、「知ってる仮面」さんは『誰だって ”わからない” から始まるんだよ』ということが、「当たり前」ではなく「不完全な自分」だと思い込んでいたり、「自分の価値がなくなってしまう」と怖くなっているだけだったりするんです。

「わからない」「できない」ということは、あなたの中に『伸び代』という ”宝物” があるんだよということではないかしら。

はじめは上手くできなかったり、わからなかったりしても、そんな自分にOKを出してみましょう。ありのままの自分にOKが出せない時には「OKを出せない自分」にOKを出してみる。まずは、そこから始めてみることをおすすめします。

マインドフルネス的処方箋 その①

マインドフルネスは「ありのままの ”今の自分” に気づこう」というところから始まります。

ついつい「知ってる仮面」を付けていることに気がついたら、それを認めてみましょう。「知ってる仮面」は実際の経験を遠ざけてしまいます。経験なくして、心の奥深くから「あ〜わかった!」「なるほど、こういうことか!」という深い理解が生まれてくることはありません。

『これって本当に自分の等身大?』と優しい言葉を自分にかけてみてあげてください。

経験をすることやそれに伴う結果が怖くなっている時には、今のチャレンジできている「行動」を意識的に感じてみてください。

「結果」は今ここにない『未来』です。『未来』は今ここにないからこそ、怖さが大きく感じてしまいやすいんです。

「理想の自分」であろうとしているのに気がついたら、ちょっと深呼吸して”今の自分”に戻ってきてみる。それだけでも、『こうでなくてはいけない』という負荷から離れやすいと思います。

比べなくていい

この言葉を知っている人は多いかもしれませんね。これは誰かと比べると「もっと頑張らなければ…」となってしまうから、比べないようにしようねという意味も、もちろん含まれますが、「理想の自分」とも「過去の自分」とも比べなくていいんだよという意味でもあると思うのです。

ついつい「理想の自分」であろうとすると、 ”今の自分” を未熟に感じてしまうこともあるかと思います。

だからこその比べない

今何を「知っている」にしてしまっているのか。本当は自分の中にどんな感じがしているのか。等身大で感じてみる練習です。

マインドフルネス的処方箋 その②

「こじらせさんループ」から抜け出してみよう!

◉褒められた時の高揚感や認められた経験があるからこそ、「自信」がある
◉「できる子」でなくなってしまい、その 「自信」が崩れてしまうのが怖い
◉「自信」が崩れてしまうのが怖いから、チャレンジができなくなる
◉チャレンジができないから「自信」が持てなくなる
◉「仮面」をつけてしまう

そんな立派な「こじらせさんループ」!

繰り返している間に、自分でも「本音」がわからなくなってしまい、いつもモヤモヤがつきまとってしまう。

自分の「本音」がわからないから、「褒められる」という誰かの評価が自分に「価値」があるかどうかの ”物差し” になってしまって、人の目が気になり、小さな出来事に一喜一憂するようになってしまいます。

誰かの”物差し”が気になってしまったら、そんなものは必要ないよと自分に言ってあげましょう。

自分が自分にOKを出す=自己受容

よくマインドフルネスの実践は「自己受容」につながると言われます。
この自己受容というのは、「丸ごとの自分にOK!」を出してあげることだと思うのです。

”今の自分” がどんな自分でも、成長(変化)の途中。一歩一歩進んでいる途中です。だからこそ、いきなり山頂にいる必要なんてありません。歩みをすすめている内にちゃんと山は登れているものです。でも山頂に到着することばかりに躍起になっていては、せっかくの山道の景色も見逃してしまいます。
見逃してしまうからこそ、自分がちゃんと成長していることに気がつけないだけだったりするのです。

自分の成長に気がつけないから、自分に自信がなくなり、余計に誰かの”物差し”で自分を測ってしまうようになります。

誰かの”物差し”は「誰かのもの」。あなたがそれを採用する必要はありません。
誰かの「評価」が気になっているのに気がついたら、その時がチャンスです!「気になっているんだね」と自分に声をかけ、気分転換してみましょう。そして、「どんな自分でも自分が認められるように歩みを進めている」ことを思い出してみてください。

いつでも、自分に一番近い存在、「自分」が自分を認めているって最強です!

マインドフルネス的処方箋 その③

「知識」をちょっと脇に置いて、実践しよう!

あなたが学んでいることがなんであれ、根気よく実践を続けましょう!
いつでも「頭ひとつ抜きに出る」必要なんてないんです。

実践を続けるからこそ、理解ができるようになることがあります。#1で書いたラジオ体操と同じです。
やっているつもりでこなしていると、いつまで経ってもその恩恵を体で感じることはできません。でも、毎日繰り返している人は、知識として知らなくても「膝はこうやって動かしたら痛くなりにくいけど、ここの意識がないまま動かすと痛くなるぞ」などど、体で学んで知っていたりするものです。

実践により、理解できるようになるからこそ、さらに深い理解につながり、その学んでいることの「真髄」を知ることができるようになるのです。

「自信」がないからこそ、躊躇してしまいたくなっても、「チャレンジ」できているその「勇気」にスポットライトを当ててみてください。そんな「勇気」を持って頑張ってみようとしている自分のことをまずは自分が認めてあげるくらいに、ハードルを下げてみると、実践が続けやすくなるかもしれません。

頑張り屋さんだからこそ、自ら学ぶという意欲があるんだと思うのです。そうして知識をつけることが先行してしまい、今度はその「知識」にがんじがらめになってしまうってはいないでしょうか?

セーフティゾーンを抜け出す「チャレンジ」や「経験」を遠ざけてしまうと、いつまで経っても実践という経験ができません。それによって、「自信のなさ」がモヤモヤとなって付きまとい、また誰かの評価ばかりが気になってしまいます。

一歩の歩幅は小さくても、一歩一歩と歩みを進めて行けば、必ず前に進みます。一滴の水はほんの少しでも、一滴ずつの経験が集まれば、コップを満たすものになるでしょう。

「知識」という武装から離れ、小さな「実践」を積み重ねてみましょう!

数ヶ月経って振り返ると、「あれ?私ちょっと進んでない?」くらいのペースで大丈夫。
実践ってすごいんです!

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最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
今回でやっと完結できた『これらせ 知ってる仮面さん』。

また次回も、事例を上げながら「こじらせポイント」とその「マインドフルネス的処方箋」までいろんな「こじらせさん」に登場してもらいながら、書いていきたいなと思っております。

次回は、どこまでも貪欲?「こじらせ『魔女っ子 ”引き寄せ” 』さん」について書いてみようと思います。
お時間の許す時にぜひお立ち寄りいただければ嬉しいです。





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