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"悪"を倒す、、、ということについて考えてみた件

結論から言うと、私は”悪もん”は好きではありません(-_-メ)

「何を当たり前のことを?」と思うかもしれませんが、漫画やアニメには、人気の悪役がたくさんいます。バイキンマンやフリーザ(←そーいえばどっちも中尾 隆聖さんだ 笑)など個性的で魅力的な超人気者の"悪もん"も多く存在します。そして私はバイキンマンもフリーザも好きです 笑

冒頭で悪もんが好きでは無いと言ったのに早速矛盾していますよね^^; 彼らの存在は作品に味と華、躍動感をもたらしてくれ、それぞれの作品にとって不可欠な存在であるとさえ思います。でも、私は"悪もん"は好きではないんです! ((`△´))ゴルァ!

そこで私は、”悪もん”を倒すってどういうことだろう、悪もんは何故に悪もんなのかを考えてみました。※非常に私見ですので、学術的、哲学的な目ではなくどこにでもいるおばさんの一考察くらいに思って読んでくださいね(ゝω・)

そもそも”悪もん”の定義はなんでしょう?「ヒーローに対して敵意を持った存在?」「主役から見たライバル?」「誰かを傷つける存在?」「世界征服を目論む存在?」「人類を滅亡させようとする存在?」

これらの定義から考えると世界征服を目論むピッコロ大魔王・マジュニアや地球侵略に来たベジータ、ナメック星人を殺しまくるフリーザは完全にゴリゴリの悪もんです。だからこそ、天下一武道会でマジュニアにとどめを刺さずそれどころか仙豆を与えたり、瀕死ベジータを逃がしてやったり、フリーザに"気"を与えてやる悟空にちょっぴり「イラッ(゚Д゚)ハァ?」としてしまいますよね??(※再三いろんな記事で語っているように私は超絶悟空さloveなんですが💕)

ドラゴンボールに限らず、『約束のネバーランド』にしてもそう。主人公のエマは、人類を食糧とする、自分たちの(エマたちの住んでいる)世界を支配している”鬼”すら絶滅させるのは嫌だと言います。私は、悟空さみたいにエマが推しというわけでは無いので単純に「何をぬるいことを??」と思ってしまったりもしたわけです。。。

だけど、ドラゴンボールでは、悟空はオリジナルピッコロ大魔王(おじいちゃん版)の方は、慈悲をかけることもなく身体を貫いて完全に退治していたり(この時悟空は卵に入ったマジュニアの存在を知らない)、レッドリボン軍を完膚無きまでに破壊していたり(Dr.ゲロは残党として残ったが悟空は知らなかった)といったことを考えると、”悪”を倒すことの違いについて考えずにいられません。

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↑『ドラゴンボール』鳥山明先生のゆむ模写です

「もしあの時悟空がマジュニア/ベジータを殺していたら?」「エマがノーマンの計画に賛同していたら?」

、、、悟飯ちゃんはあんなに強く逞しく成長していなかったでしょう。トランクスは生まれず、ベジットやゴジータも誕生していなかったでしょう。エマたちは全員で”本当の世界”には行けなかったでしょう。

ドラゴンボールに関して言えば、鳥山明先生やジャンプ編集部がそこまであとのことを考えてそれぞれの「悪役を生かした」とは実は思っていません。でも、読者として彼らが生き残ったことがもたらした結果はとても重大な意味があるように思うのです。

浦沢直樹先生の『20世紀少年』という漫画でいじめられっこだった"サダキヨ"のセリフに、「キミはいいもん?それともわるもん?」というのがあります。

いいもんか悪もんかの線引きは意外と難しいのかもしれません。どちらの視点で見るかによって変わってしまう場合もあるでしょう。

日常生活でも、誰かと意見が合わなくなったり、何度話しても理解してくれなくて衝突した時、「自分がおかしいのかな?」「自分が悪もんなのかな?」なんて思ってしまったことはないでしょうか。だけどやっぱり、私は自分は「いいもん」だと思っています。そして落ち着いて考えてみれば相手もまたきっと「悪もん」ではなく「いいもん」なのだと。

もちろんちょっとした言い争いや意見のすれ違いと、戦争や世界征服といったことを同じ”悪”の定義として見るのは違うと思います。だけどどんな巨悪も初めはちょっとした”悪の種”から始まるのでは無いかと思うのです。

私は美しいものや可愛いものが好きです。汚いより綺麗なものが好きです。暗いより明るいのが好きです。怖いより楽しいが好きです。悪もんよりいいもんが好きです。

悟空は正義感が強いわけでは決してなく、単純に「大事なものを守りたい」「強いやつと戦いたい」「もっと強くなりたい」「すげー奴を殺したくない」という自分の信念で戦っています。戦闘中は怒りに目覚め、それが力となることもありますが、敵を憎んでいません。

フリーザ篇では、悟空はベジータのことを「おめえのことはデェっきれー(大嫌い)だったけど、サイヤ人の誇りは持っていた」と言っていました。そんな悟空さは、ドラゴンボール超では「オラは別に(ベジータのこと)キライじゃねぇんだけどなー」といいます (o^ ^o)感慨深いです(* ॢꈍ◡ꈍ ॢ)


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↑画像『ドラゴンボール超』漫画=とよたろう、原作=鳥山明 2巻p.76より

記事中盤で例に挙げたように、悟空が倒したと思っていたピッコロ大魔王はその悪意と憎悪を詰めてマジュニアの入った卵を生み出しています。そして、悟空が壊滅させたレッドリボン軍からはDr.ゲロがセルを生み出します、、、

憎むという行為は結果的に悪にエネルギーを与えているように思います。殺したり壊滅させた悪からは新たな悪が、、、

一方、ナメック星人を殺しまくっていたベジータは、すっかり丸くなって今ではナメック星人を悪もんから守っています、、、

ベジータ.001

悟空の明るさや信念は、決して説得したり押しつけるのではなくいつの間にかたくさんの敵を仲間にしてゆきました。(※こういうパターンはキン肉マンなどにもみられますし、今では他の少年漫画にも割とよくある展開ですよね。プリキュアとかでも悪の幹部が正義に目覚めてプリキュアに変身なんて展開もあります)

"悪"を倒すということについて答えは出ていませんし、やっぱり悪は懲らしめなければいけないと思います( ' ^'c彡☆))Д´) パーン

けれども、、、悪を滅するというより、光に塗り替えていくような悟空やエマのような振る舞いが真に悪を退治することになっていくのかなと思う今日この頃です。。

そんなわけで、

誰か(何か)を否定したり批判できるほど、巨悪と戦うほど私は大それた存在ではないけれど、「ニコニコハキハキ元気で自分を大切に」をモットーにちょっと悪意ありそうなタイプには、相手の毒牙を引っこ抜いて丸くしてやるくらいの気持ちで過ごしております^^

最後に、敵とのバトルに明るさと前向きで敵を凌駕するイメージのドラゴンボール改の二期オープニングの歌詞を紹介します!ここでは略して歌詞を掲載しておきますが、とてもいい曲なのでぜひ歌詞に注目して最初から聴いてみて欲しいです(^_−)−♪、、、


かめかめはめ波 比べる改?
夢のデカさで 張りあう改?
VS.(バーサス) 最強のライバルは自分

中略

限界くんを 踏んづけJUMP!
絶望ちゃんも 抱擁(ハグ)してDANCE!
GORGEOUS!復活は
ドラゴンボールにお願い!
かめかめはめ波 比べる改?
夢のデカさで 張りあう改?
VS.(バーサス) 未来は驚愕のスペクタクル
空・前・絶・後!

中略

旅立つ朝には 誰の背中にも
光の翼がある
まず自分と 戦わなきゃ
どんな悲しみも 倒せないぜ
哀愁さんを くすぐりSMILE!
逆境どんも 釣られてPEACE!
ALRIGHT!地球に
ハッピー充電しなくちゃ

後半パート略
↑空・前・絶・後 Kuu-Zen-Zetsu-Go 谷本貴義
アニメ ドラゴンボール改 OP2
作曲︰岩崎貴文 作詞︰森雪之丞 より 一部抜粋

♪最強のライバルは自分〜♪

♪旅立つ朝には、誰の背中にも光の翼がある♪ まず自分と戦わなきゃ、どんな悲しみも倒せないよ♪

♪哀愁さんを くすぐりSMILE!
逆境どんも 釣られてPEACE!
ALRIGHT!地球に
ハッピー充電しなくちゃ♪

この歌詞のくだりがすっごく好きです♪

、、、こんな感じで悪もん退治したいものです(*•̀ᴗ•́*)و ⌒ ゚ ポィッ  👿




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