環境。

•競技場があるかないか。
僕の近所には上柚木公園陸上競技場という都内でも少ない第二種競技場の立派な競技場があり、貸切でない日は基本的に一般開放でたった100円で好き放題使うことができます。タータンもある程度摩耗によるダメージはありますが、走っていて気になる程ボロボロでもないですしバスも通っているのでとても良い環境で練習することができます。

•環境の違いと練習の質。
僕はこの春、高校入学と同時に埼玉県へとで身を移しました。最寄りの競技場は東京の東大和南公園の無料トラックでそこまでは1時間半程度かかります。しかし山間部ということもあってクロスカントリーコースのような場所やロードでも高低差が激しい為、練習で活用できるモノ、種類が増えるメリットもありました。実際、地元に比べ歩道の幅は2倍程度あり道路整備などの点に関して言えばこっちの方がとても良い感じです。しかし1番の欠点は試合を想定した練習、スパイクを使う練習がなかなかできないというところです。スパイクを履いてタータンを走ることに足を慣らすことはとても重要ですし、土トラックとタータンでは感触も全く違うわけですから競技場での練習は必要不可欠な存在なのです。新たな練習ができるようになったと同時に今まで普通に出来ていた練習ができなくなってしまった為、日々試行錯誤の繰り返しで初めの3ヶ月は定まった練習もできずタイムも乱高下を繰り返しメンタル的なダメージも受けてしまっていました。ただその時間の中で、環境の変化に伴って脚力は格段に向上しました。いつも高低差0のトラックで練習していた自分に足らなかった脚力がこの短期間で強くなったというのは単純にすごい良い事でした。終盤300あたりからの粘りに欠けていた自分は粗相な練習環境の中でも行う練習の質は極端に悪くなることはないと確証が取れましたし、練習の仕方を工夫し、その環境下でできるベストなメニューを地道に行えばその質を良くすることも可能であることも確かです。

•結局は自分次第。
環境の適応は人それぞれですが、それを理由にして”粗相な環境だから仕方ない”などと言って目の前のタイムを見過ごしたりしていたらキリがありません。それこそ、"こういった環境下でも充分なタイムを出せる脚に、身体にしなきゃ”と様々な環境で走れるように考えるのとでは非常に大きな差ができてしまうのです。結果論に過ぎませんが”自分との・陸上競技との向き合い方”がこういった場面では非常に重要なのではないかと考えています。

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