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石の質・大きさとエネルギー

最近、石たちがかわいくて仕方ありません。暇さえあれば、布団の上に好きな石を並べてゴロゴロしています。至福の時間ですね! 私は今、どうやら静寂の空間で「何もしない喜び」を感じるのが最も幸せであるようです。外に出て人と会い、様々な経験をして刺激を受けることも大切ですが、今は「静」の時間を思いっきり楽しんでいます。

寝転びながら石たちを眺めていると、不思議な感覚に包まれるようになりました。一つは、すごく明るい気持ちになるということ。例えば前日、仕事で失敗をして落ち込んでいたとしても、石たちを眺めていると自然にウキウキした気持ちになってきます。あと、自室の机の上にも石たちを置いているのですが、仕事をしようと机に向かうと、すごく居心地が良くて集中できるんですよね。

特に、何も考えずに好きなことを書いている時は、気持ちのいい風が流れてくるようなエネルギーを感じます。やっぱり石たちは、私に好きなことをするように望んでいるのでしょうね。

特筆すべきは、写真にもあるインディゴライトのカボション。1.3cm四方のとても小さな石なのですが、非常にパワフルです。視界に入る、つまり石の反射光が目を通して私の中に入るわけですが、その時点で心臓がドキドキするのです。小粒でもすごい影響力だなと感心しています。

石には固有のスピリットがあり、それ自体がエネルギーであるということをお話ししてきました。では、石は大きいほど、質が高いほど、エネルギーは強いのでしょうか。持ち主に与える影響は大きいのでしょうか。

結論から言うと、「NO」です。先にも触れましたが、小さくてもパワフルな石はあるし、大きくても優しい石はあります。エネルギーと一言で言っても、強弱だけで語ることはできず、繊細さや爽快感、優しさ、軽やかさ、落ち着きなど、様々な要素がありますのでなんとも言えません。

ただ、一つだけ確かなことがあります。それは、「石が人に与える影響は、人との繋がりの強さに比例する」ということ。

 

もう5年ほど前になりますが、こんなことがありました。当時、私はローズクォーツにはまっており、webショップや店舗、ミネラルショーなどでローズクォーツを頻繁に選んでいました。そんなある日、とても小さくてかわいいローズクォーツのハートに出会ったのです。

2.5cm程度の大きさで、本当にどこにでもあるようなローズクォーツです。お値段も2000円くらいだったのではないでしょうか。しかし正直なところ、これまでに出会ったどのローズクォーツよりも、このローズクォーツのハートが一番心に反応するのです。どんなに大きなものより、質の高いものより、このローズが強く反応するんですね。まるで子どものような、ウキウキするような感覚です。

このことを、石を売ってくださったバイヤーさんに話したところ、次のように言われました。

「石たちは、石自体(物質)は肉体だって言うんです。スピリットは別なんですね。どんな石も、見た目じゃなくて、スピリット同士の繋がりが大事なんです。このローズクォーツのハートは、どこにでもありそうな石かもしれないけど、強い繋がりを持って結宇さんの所に行きました。だから、小さくても、この石が一番反応するんですよ」。

石と人との繋がりは、大きさ、質、言ってしまえば値段も全く関係ありません。大事なのは、「繋がり」だけなんですね。単純に言えば、「この石が好き!」という気持ち。

ただし、石と深く繋がって行くと、気持ちだけでは測れない部分が出てきます。なぜだか分からないけど、この石を何度も手に取ってしまう。好みではないのに、この石が目に入ってくる。それは、感情を超えた繋がりがあるからです。潜在意識の部分、あるいはスピリットの部分が反応しています。

誰もがそれを感じることはできるのですが、思考が邪魔をして、その感覚に気付けないことがたくさんあるのが残念です。「この石、気になるな」と感じても、「でも、似たような石を持っているし」「他の石の方がリーズナブルだし」と感覚を否定してしまう。深い部分から湧き出てくる感覚は、本当に微かなもの。しかし、誤魔化すことはできません。いずれ行動に現れてくる、深い深い感覚です。

もっと言ってしまえば、その感覚は石だけに限らず、人や場所、物事に対しても湧き上がってきます。つまり、その深い深い感覚を敏感にキャッチし、自分に嘘をつかずに行動すれば、物事がどんどんスムーズに動きます。……と言ってしまうと簡単なのですが、なかなか私も実践できないんですけどね(汗)。思考や固定観念を外すとは、難儀なものです。

もちろん、思考も大事です。ただ、せめて石と向き合うときだけは、ぜひともまっさらに、奥深いところから湧き出てくるものを感じていただきたいと思います。

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