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理想的な石との関わり方

石との関わり方は、非常にシンプルです。私がよく石を購入するショップの売主さんは、いつもこんな話をしています。

「石と一緒に色んな場所に行って、素敵な時間を過ごしてくださいね。たくさん話しかけてくださいね。石にはスピリットがあります。たくさん愛情をかけて繋がってくださいね」。

私は小さい頃から石が好きで、大人になった今も石とともに過ごしていますが、それが一番大事だと心底感じています。石には確かにスピリットがある。だから、たくさん愛情を交わして繋がると、本当にキレイに輝くのです。色が変わることもよくあります。

でも、だんだん石の世界に深く入ってくると、手元に来る石の数も増えていきますし、なかなか深いコミュニケーションが難しくなってきます。貴重であるはずの「石との出会い」も日常化してしまい、その奇跡を十分に感じられないことも増えてきます。あるいは、いくら石を求めても、満足できないケースもあります。スピリチュアルなメッセージに囚われてしまい、石とのコミュニケーションが二の次になってしまうこともあります。石に「役割」を求めてしまうこともあります。

石との関わり方は基本的に自由ですので、何が正解で何が間違い、ということはありません。ただ、「ちょっと石との関わり方が雑になっているな」と感じた時、私は必ず思い出すことがあります。

昔、私の石仲間の女の子が、大きなグリーントルマリンのポリッシュをお迎えしました。深いグリーンなので、一見迫力がある石なんですが、ずんぐりむっくりで何となく愛嬌がある石です。彼女はいつも、そのグリーントルマリンを手のひらに乗せて、嬉しそうに石の話をしていました。

彼女はその石をすごく好きになってお迎えし、石の方も彼女のことが大好きで、石が手のひらの上にいるととっても居心地がよさそうなのです。その相思相愛っぷりを見ると、こちらまで幸せな気持ちになるんですよね。

石の意味もメッセージなども、彼女はほとんど覚えていません。ただ、「その石が好き!」という気持ちだけで繋がっている。まさに理想的な関係です。

本来、石の世界は、それだけで十分だと思います。好きだから繋がる。一緒にいる。こうして石と触れあい、石と一緒に過ごしていると、自然に自分の内側から湧き出てくる小さな声が聞こえてきます。石は純粋な存在ですので、石のエネルギーを感じることで本来の自分に戻っていくんですよね。

その小さな声に耳を傾けていると、自分が本当に望む姿が少しずつ見えてきます。すると、自分が本来の自分からズレている場合、感覚や選択、行動が変わってきます。不思議なんですが、石との関わりが深くなると、脱皮のような変化が訪れるのです。

ちょっと色々書きすぎましたが、要は「感じるだけでいい」んです。大好きな石と出会い、一緒にいる時間を楽しめば、めちゃめちゃハッピーな気持ちになる。石の世界は、そんな感じだと思いますね。

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