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石との繋がり方

ここでは、石との関わりについて詳しく書いていますが、そもそも私が石に対してどういうスタンスで接しているか、石とは何なのか、石と繋がるとはどういうことなのか、エネルギーとは何か……などなど、基本的な部分についてはあまりお話ししていませんでした。
 
ぜんぶ一気に書くと大変なので、まずは一番大事な「石と繋がる」ということについて書いてみたいと思います。言葉にするのが難しいので、ちょっと分かりにくいかもしれませんし、誤解を生んでしまうかもしれませんが、何とか書いてみます。
 
 
ずいぶん前に話しましたが、石はただの物質ではない、と私は捉えています。これは誰かに教わったわけでも、何かの本に書いてあったわけでもなく、体感的に知ったことです。
 
ここで注意していただきたいのは、私は石を「パワーストーン」とは思っていないということです。石は運勢を上げるものではないのです。巷では、特に日本などアジアでは「お守り文化」が根付いているのか、「石=縁起物、パワーストーン」という捉え方をする人が多くいらっしゃいます。確かに神社や寺院などでは石をご神体として祀っているところがあるけれど、人の願いを叶えるためのアイテムではないのです。

 

では一体どんな存在なのかというと、一番近い表現をすると「魂を宿すもの」です。石はよく人を見ているし、知っているし、感情もある。見聞きしたことも覚えているし、それぞれ性格も異なる。ただし自発的に動かないから、意識しないと分からない。
 
 
別にそれは不可解なことではありません。植物や動物と同じです。例えば、毎日声をかけながら水をやった観葉植物と、何も言わずただ水をやったものとでは、成長のスピードがまるで異なります。動物もしかりで、とてもかわいがって育てた犬と、虐待されて育った犬とでは、表情が全く違います。
 
石も同様です。大事にされてきた石は光り方が違います。手のひらに乗せたときの感覚も違います。逆に、どんなに高価で美しい宝石でも、欲にまみれた接し方をされてきた石は、重たい気持ちになるので身につけなくなります。
 
 
石に感情があるというのは、これは私も、最近になってようやく分かってきたことです。例えば、石が「あの場所に行きたい」と思っているのに連れて行かないと、悲しい気持ちが伝わってきたり。「花を見たい!」と思っている石を花の近くに置くと、嬉しい気持ちが伝わってきたり。
 
ただ、自分の感情と石の感情との境目が分からなかったので、はじめは混乱しました。今は分かってきたぶん、多少冷静に受け止めることができるようになってきました。
 
 
要するに、石も植物も動物も、人と同じだということです。動くか動かないか、分かりやすいか分かりにくいかの違いだけで、みんな同じなんですよね。
 
石の感情を意識して、伝わってくるのを感じるようになると、石に限らず植物や動物、人の気持ちも伝わりやすくなる気がします。ほかの人の気持ちが、自分のことのように感じるようになるのです。別に特殊な能力でもなんでもありません。
 
そのへんの話はちょっとヘビーな話になるので、ひとまず置いておきましょう。

 

この写真の石は、マダガスカル産スモーキークォーツのポリッシュです。小さいけど、とても賢い石。
 
私はこの石と出会った時、連れて帰ろうか迷っていました。しばらく考えた後、「でもまぁ、いいか」と思って最後の最後に棚に戻したのです。
 
その時、一瞬心がひゅっと冷える感覚がありました。自分でも分からない感覚で、今の気持ちは何だろう?とちょっと戸惑ったのを覚えています。
 
この感覚の正体は、スモーキーの「連れて帰って欲しい」という感情だったようです。なぜ、そんなファンタジーな話になるかというと、過去にも似たようなことが何度もあったからです。
 
例えば、特別気に入っている石ではないのに、手に乗せるとなぜか嬉しい気持ちになったり。いつも一緒にいる二つの石を離したら、とても悲しい気持ちになったり。色が変わったり、内部に虹が増えることもあります。

石と触れあっていると、こういう「理屈ではない感情」が湧き上がることが多々ありました。最初は混乱しましたが、石は言葉を発することができないので、人の無意識の部分にダイレクトに働きかけてコミュニケーションをとろうとしているのかと考えると、少し整理ができたような気がします。
 
そういう体験をしていく中で、石にも心があるんだとなんとなく感じるようになってきました。

 

「石と繋がる」とはどういうことかというと、結論から言えば、「石を石として見ない」ということかなと思います。まずは、石にも何にでも、心があることを知る。そして、相手を好きになる。相手と接して(触れて)、どんな感覚が生まれるかに集中する。
 
要するに、絆をつくるということ。
 
ここで、「石と繋がることでどんなメリットがあるんだ?」と考える人がいるかもしれませんが、そういうことを考えた時点で繋がれません。好きな人に対して、「一緒にいるとどんなメリットがあるだろうか」と考えて接しても、結局うまくいかないのと同じです。
   
それでも強いて言うならば……。石に限らず、植物でも動物でも人でも、ちゃんと繋がることができれば、毎日がちょっとずつ楽しくなってきます。これは確実に体感できると思います。物の見方も違ってきます。最初は小さな変化かもしれないけど、それは大きな大きな変化になっていきます。
 
  
なぜ大きな変化になっていくか? そもそも一番繋がるべきなのは「自分自身」だということ。そして、石に限らず様々なものと繋がることは、自分とも繋がっていくことなんじゃないかと思うからです。
 
じゃあ、自分と繋がるとは? 自分が本来やりたいこと、心から感じていることをちゃんとキャッチするということ。それがキャッチできれば、「今」に集中できます。その瞬間に集中できれば、そこにどんどんエネルギーが入り込んできます。エネルギーとは、あらゆるものです。人、モノ、情報、タイミング、時間……あらゆるもの。ちゃんと必要な分だけ入ってきます。
 
ちょっと色々詰め込みすぎました。そのへんはまた、いつか書ける時に書きたいと思います。


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