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今年卒業し、新社会人となったゼミ生へのメッセージ

感染予防に注意しながら、3月はじめての卒業生を送り出しました。そして、昨晩の緊急事態宣言、そして今日の朝の通勤の様子を宮崎から見て。

学部で私の講義をとってくれたり、研究室に尋ねてきてくれたり、なんらかのご縁があった新社会人にも届けばいいなと。3月末にゼミ生へ送ったメッセージをこちらに転載(一部だけ改変)。


一期生へ

 新生活への準備は進んでいるでしょうか。手洗い、うがい、マスクはちゃんとしていますか?
 さて、みなさんにとってみれば新しい環境に慣れる前に、新型コロナウイルスによる社会全体の緊張や対応がはじまり、戸惑いや不安があるかもしれません。卒業式も終わり、大学ではなく会社の組織人としての“当たり前感”、社会人としての“当たり前感”という空気に触れ、変化していくタイミングでもあります。
 現状・今後の社会情勢についての予測と各人が考えるべき今後について、マーケティングを専門としている教員として、またリーマンショック、3.11を経験してきたビジネスパーソンとしてのメッセージです。

1. 冬が永遠に続くわけではないが、越冬できるかどうかは、組織や空気に流されるのではなく、自らの思考力を使い、過去・現在・未来を観察し、備えられるかどうかである。(メガトレンド、トレンド、ファッド)
2. 2020年1月時点で思い描いていた未来は来ない事を受け止める必要性がある。まったく新しい未来を自ら動き手に入れる必要性がある。(マーケットの変化を捉える)
3. 変化は機会を生み、固執は損失となる場合がある。朝令暮改を恐れずに、朝令”朝”改に対応できる心構えをしておく。(埋没費用、Sunk Cost)
4. (自らが持っている)資源は、見る角度、光の当て方、磨き方、時間軸の捉え方で、悲観する対象から、世界に一つしかない価値へと変わる。(地域資源とはなんだったのか?)
5. 強者生存に固執せず、適者生存であることを忘れない。
6. チャンスが来たときに掴めば良い、焦る必要はない。そのためにできることは、学びを続けることです。自らの可能性を信じて学びを続けてください。
7. 目的と手段を間違えない。会社の為にあなたがいるのではない。あなたがあなたらしく幸せを手に入れる手段としての会社であり、優先すべき事を見誤らないようにするべき。嫌われることを恐れてはいけない。
8. 目の前の人、身近の人の意見・答えに対して、正しいや誤りだと思い込まない、決めつけない。自らできる限り情報収集し、理解に努めた上で、自ら判断する。君たちの研究プロセスを思い出してほしい。情報リテラシーは君たちの学びの成果である。

社会に平穏が訪れた時に、みなさんと美味しいお酒を飲めることを楽しみにしています。
心と身体の健康が一番大事です。

2020年3月30日
土屋有

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