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不思議だけど、確実にこの世にあること

初めて鶴瓶さんと小籔さんの「ヤブツル」という番組を見た。
なかなか面白かったので、過去の放送も探してみようかと思うのだけど、
印象的で忘れたくない話があったので、書き留めておこうと思う。

お二人が奥さんとのあれこれを話しているときに、
鶴瓶さんが紹介したこんな話があった。

酔っ払って帰宅し、そのままお風呂に入ってたらいつの間にか寝てしまった。
そしたら急に「あんた!寝てたらあかんで!!!(※正確なセリフは失念。でもこんな感じだったハズ)」と奥さんの大きな声がして、
慌てて起きてお風呂を出て、着替えて布団に入って寝た。
翌朝、起きて横を見ると寝ているはずの奥さんがいない。
なんでおれへんねん?と、そこで初めて、四国の墓参りに行って不在だということを思い出した。
風呂に入ってる俺を起こせるはずがない。あれは嫁はんの生き霊やったんや。

これを一緒に聞いていた母が「ああ、そんなんあるよ。何度もある」と。

弟が小学校の修学旅行に出かける日の朝。
寝ていたら「みゆきっ!」と自分を呼ぶ大きな声がしてハッと目が覚めた。
そのおかげで弟を遅刻させることなく送り出すことができたらしい。
わたしの学校時代にもそんなことが何度もあった、
全部、母の母、わたしの祖母の声だった、という。
当時、祖母は存命で、田舎に離れて暮らしていて、
母の枕元で母を起こせるはずもないのに。

この世には目に見えるものと目に見えないものがある、とよく言うし、
目に見えないものの中に大切なものがある、ともよく聞くけど、

守りたい、助けたい、という思いは念となって、
時間や空間をものともせずに超えて、その人に届くことが、
時にあるんだなぁ。
それは、言葉に表せないくらい、ぶあついものだなぁと思う。

私たちが生きているこの世界には、
こうやって目に見えないものに守られていることが、実はたくさんあるのかもしれないな。
そう思うと、世の中を生きていくのも、サポーターがいるみたいで、
少し心強くいられる気がする。

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