柞刈湯葉

いすかり・ゆば、小説家。『横浜駅SF』『まず牛を球とします。』など。

柞刈湯葉

いすかり・ゆば、小説家。『横浜駅SF』『まず牛を球とします。』など。

メンバーシップに加入する

毎週水曜20時に日記(約4000字)を公開します。仕事進捗や読書記録、創作のメモなどを書いています。それ以外に短編小説やラジオを不定期で配信します。

  • 水曜日の湯葉メンバーシップ

    ¥490 / 月
    初月無料

ウィジェット

マガジン

  • 水曜日の湯葉

    【注意】新規加入される場合は月490円のメンバーシップ↓をおすすめします。内容は同一です。 https://note.com/yubais/membership 日々の仕事進捗、読書、創作メモなどをつらつら書いていくマガジンです。毎週水曜20時更新。

  • 発声練習

    「水曜日の湯葉メンバーシップ」購読者向けの音声コンテンツ。不定期更新。

  • SF作家の地球旅行記

    宇宙に行ったこともないSF作家・柞刈湯葉が地表を這いずり回って書いた旅行記です。 【書籍化しました】 書き下ろし2編を追加して2022年9月14日発売。電子版も同時発売。 https://amzn.to/3biX00o

  • 湯葉サイエンス

    科学技術を中心に扱った記事をまとめています。

  • メンゲンタンペン

    「水曜日の湯葉メンバーシップ」限定の短編小説、不定期更新(月1回以上)、最新話のみ無料公開。

最近の記事

  • 固定された記事

柞刈湯葉(いすかり・ゆば)の自己紹介

柞刈湯葉は小説家です。SF小説を書くことで生計を立てている、現代ではわりと珍しい人間です。 「とりあえず著書を1冊読みたい」という方はこちらをどうぞ。SF短編集です。 お仕事のご依頼については別記事にまとめています。あわせてご覧ください。 略歴 福島県郡山市生まれ 大学で分子生物学を研究 2016年、『横浜駅SF』がカクヨムWeb小説コンテストSF部門大賞を受賞。カドカワBOOKSより書籍化デビュー 2019年、大学を退職。専業作家に 2020年、埼玉県に転居

    • 人類はいつホログラムを諦めたのか ◆ 水曜日の湯葉123

      「Apple Vision Pro を体験しませんか」というお誘いを頂いて「ぜひぜひ」と都内に向かった。メタバースとか空間コンピューティングとかを扱ってる企業の方がアメリカから密輸入(比喩表現)してきたもので、1時間ほど触らせていただいた。 数年前 Meta Quest 2 を使っていたが、ひと目でわかる違いはコントローラーがないこと。操作は目線と指でする。ホーム画面でアプリのアイコンを「じっ」と見て、親指と人差指を合わせればアプリが起動する、といった具合だ。機械の操作に目

      • 電子ペーパーの世界を見たかった ◆ 水曜日の湯葉122[4/3-9]

        4月3日 水 ファミレスに行くたびに思う。注文用タブレットがうるさい。注文を終えたらさっさと暗転して、こちらがタッチするまで待機していてほしいのに、新メニューの宣伝やキャンペーンの情報をギャンギャン出してくる。いまどき動画広告というのは「無課金者への罰」という立ち位置なので、金を払ってるのに広告を見せられるのは精神的に容認しがたいものがある。しかしこの手のタブレットは画面をOFFにするスイッチが封じられているため、紙のメニューを上からかぶせて黙らせる。紙のメニューが必要な理

        • 上昇志向がやる気を阻害する ◆ 水曜日の湯葉121[3/27-4/2]

          3月27日 水 YouTube で DIY 動画を見ていたら急に木材を触りたくなり、ホームセンターで端材(木材加工の余った切れ端)を買ってきた。ビニール袋に詰め放題で税込み437円。 端材が昔から好きだった。子供のころはよく小遣いを握りしめて近所のカインズで端材を買い集め、同じ長さの棒4本と天板で椅子を作ったりした。もちろん座れる強度ではないが、家族が鉢置きとして使ってくれた。あの頃は「大人になったら好きなだけ工具や材料を買って作りたいものを作ろう」と思っていたが、いざ大

        • 固定された記事

        柞刈湯葉(いすかり・ゆば)の自己紹介

        マガジン

        • 水曜日の湯葉
          初月無料 ¥500 / 月
        • 発声練習
          13本
        • SF作家の地球旅行記
          27本
        • 湯葉サイエンス
          18本
        • メンゲンタンペン
          5本
        • 湯葉レビュー
          6本

        メンバーシップ

        • おたよりオルタナティブ

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • メンバーシップ限定掲示板です

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • おたよりオルタナティブ

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • メンバーシップ限定掲示板です

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります

        メンバー特典記事

          小説家だけど中学時代に作った絵本を公開します

          「水曜日の湯葉メンバーシップ」に参加すると最後まで読めます

          「文豪の未発表原稿が発見された」というニュースが定期的に新聞やテレビを賑わせる。僕も小説家の端くれとしていつ文豪にアサインされるとも知れぬ身だが、死後にこうした原稿がマスメディアの餌にされるのも癪なので、生きている間に積極的に公開することにしている。 ということで今回は中学2年生のときに作った絵本を公開しよう。先日福島の実家に帰省した際、本棚の裏から発掘されたものである。多分探せば似たようなものがもっと出てくる。 担任教師のハンコが押されている。どうやら中二病をこじらせて

          有料
          300

          小説家だけど中学時代に作った絵本を公開します

        記事

          2024Q1 の進捗報告 - 発声練習

          メンバーシップに加入すると全編(15:28)を視聴することができます。

          2024Q1 の進捗報告 - 発声練習

          メンバーシップ限定

          2024Q1 の進捗報告 - 発声練習

          手前味噌って褒め言葉に使うことある? ◆ 水曜日の湯葉120[3/20-26]

          3月20日 水 行きつけのカフェで原稿をやろう、と思ったらすさまじい混雑。そうか今日は祝日か。春分を忘れるとは宇宙SF作家の名折れだ。家で仕事ができないタイプなので、あきらめて漫画を読んで過ごす。 『アカギ』の最初のほうを読み返す。鷲巣麻雀編の直前に仲井という九州弁の敵キャラが出てくる。こんなやついたっけ? アカギと1対1の勝負をすると見せかけて、実は両脇の2人とグルだったという話だが、全体を通じてびっくりするほど見どころがない。通しのサインをアカギに見抜かれ、急遽サイン

          手前味噌って褒め言葉に使うことある? ◆ 水曜日の湯葉120[3/20-26]

          分離された汚のほうの部分 ◆ 水曜日の湯葉119[3/13-19]

          3月13日 水 東京にある小平市ふれあい下水道館に行った。小学生が社会科見学で行くようなインフラ見学施設だが、ここは実際に使われている下水道管の中に入れるという他に類を見ない特徴があると聞いて西武線で県境をまたいで来た。下水に入るなんて脱獄囚とマリオだけだと思っていたが、人生は予想がつかない。 地下5階に水道管に入れるフロアがある。当たり前だがひどく臭い。公園やキャンプ場にある古めの公衆トイレに近い。微妙に温かいのもなんだか独特の嫌さがある。人間という動物の生活空間が家畜

          分離された汚のほうの部分 ◆ 水曜日の湯葉119[3/13-19]

          マシュマロ読む回 - 発声練習

          メンバーシップに加入すると全編(15:31)を視聴することができます。

          マシュマロ読む回 - 発声練習

          メンバーシップ限定

          マシュマロ読む回 - 発声練習

          桜が春だと誰が決めた ◆ 水曜日の湯葉118[3/6-12]

          3月6日 水 NHK がテキストニュースを廃止するかも、という話をしている。僕もよく読むのでなくなるのは困るが、なんで読むかといえば無料で広告がないからであり、つまり受信料で運営されてるからだ。となるとテレビを持ってない僕はこのサイトの完全なるフリーライダーである。「なくなったら困るナァ〜」とか言える立場ではない。 「コンテンツは無料になりたがる」という言葉が15年ほど前に流行ったが、あれはスマホ黎明期の熱狂が見せた蜃気楼のひとつだったと思う。気づいたら無料コンテンツは広

          桜が春だと誰が決めた ◆ 水曜日の湯葉118[3/6-12]

          マストドン抄録 2019年版

          2018〜2022年ごろにマストドン(の1サーバー)を使っていた。いろいろあってアカウントを消したが、とはいえ1万トゥート以上していて日記としての価値はそこそこあるので、ここに一部を転載しておこう。 時期で言うと、ちょうど大学をやめて専業作家になり、講談社で漫画原作『オートマン』をやりつつ、初の短編集『人間たちの話』の刊行準備を勧めていた頃である。 ちょうど「GAFA が世界を支配するぞ」的な警告が流行っていた時期で、それに対する感想をつらつら述べていた。ただこの後 Go

          マストドン抄録 2019年版

          ヤツらはラーメンを食ってるんじゃない、店舗を食ってるんだ ◆ 水曜日の湯葉117

          仕事が進まねえ〜、と叫びながらフードコートでラーメンを食べる。行きつけラーメン屋が閉店してしまい、同じチェーンを探したら最寄りがフードコートだった。当然ながら味は同じだが、「ラーメンはラーメン屋で食べるもの」であると体に染み付いているため、寿司屋でコーヒー飲んでるような違和感が拭えない。なんやかんやラーメンの味って3割くらいは店の雰囲気だと思う。どんな具材や調理法よりも「屋台のラーメン」という状況のほうが魅力的に感じるし。 仕事が進まない。『幽霊〜』の連載が終わり、企画中の

          ヤツらはラーメンを食ってるんじゃない、店舗を食ってるんだ ◆ 水曜日の湯葉117

          マングローブ的な生存戦略 ― 奄美大島旅行記

          2023年11月、格安航空のセールを使って奄美大島に行った。沖縄のちょい北にある島である。 「セールで安いぞ!」と何も考えずにとった便が朝7:00成田発。埼玉の自宅からは始発で出ても間に合わない。空港前泊すると格安便の意味がないため、深夜の2時半に起きて車で成田に向かう。成田空港の駐車場は3日で4200円(早朝割)。人間の宿泊費に比べればだいぶ安い。 島に到着、そこかしこに書かれた「いもーれ」の文字が飛行機を降りた客たちを迎える。沖縄の「めんそーれ」と同じで「ようこそ」を

          マングローブ的な生存戦略 ― 奄美大島旅行記

          弘前は疑問に答える都市である ◆ 水曜日の湯葉116[2/21-27]

          2月21日 水 新作小説の完成原稿を新潮社に提出し、「自由だ〜〜〜〜」とJR東日本のフリーパスを片手に日帰り旅行を敢行。フリーパスなら遠いほどお得、というしみったれた動機で青森県弘前市へ。 暗いうちから家を出る。やたら寒い。新幹線はやぶさに乗って新青森で乗り換え、昼前に弘前に着く。もっと寒い。最高気温は0℃。冬の旅のいいところは露骨に寒暖差があることだ。夏は日本中どこでも暑い。 とりあえずお腹がすいたので、食べログで一番上にあった店で「津軽そば」という観光客向けらしいメ

          弘前は疑問に答える都市である ◆ 水曜日の湯葉116[2/21-27]

          画像代替テキストと視覚障害、アクセシビリティについての私感

          X(以下 Twitter)には代替テキスト(ALT)という機能がある。画像を投稿する際に、「その画像に何が写っているか」を説明するテキストで、視覚障害者などへのアクセスを提供するために、投稿者が自分で記入するものである。 ということで僕は画像を投稿する際、可能なかぎり代替テキストを入れるようにしている。エゴサしていると偶にそのことを言及される。たいていは褒められる。 先日もこのような投稿を見かけた。ということで今回は、僕が執拗に代替テキストを入れている理由を説明しよう、と

          画像代替テキストと視覚障害、アクセシビリティについての私感

          カマボコ人間と獣たち ◆ 水曜日の湯葉115[2/14-20]

          2月14日 水 頓挫した案件の反省会が1件。といっても僕はほぼ何もしてないので、「板挟みの人は大変そうだなあ」と思いながら聞いていた。小説家はたいていの案件で一番端っこなので、板に触れても挟まることはない。カマボコみたいな役回りだ。カマボコ人間。脚本家などは相当な挟まれ耐性が要求されるのだろう。板ワサ人間。お、カマボコ縛りで人間の類型パターン作れないかな。長いものに巻かれるナルト人間、とか。 「人間を類型化して偏見を押し付ける」は人類の基礎的娯楽のひとつだ。最近だとMBT

          カマボコ人間と獣たち ◆ 水曜日の湯葉115[2/14-20]

          サイゼリヤとドトールの町、ミラノ ◆ 水曜日の湯葉114[2/7-13]

          2月7日 水 ドトールのミラノサンドを食べながら原稿をする。ドトールのサンドは全部ミラノサンドである。サイゼリヤのドリアもミラノ風だ。日本の飲食チェーンはメニューに必然性の薄い「ミラノ」をつけたがる。現実のミラノをよく知らないので低価格チェーンの町という印象になりつつある。調べてみると世界的なファッション都市として知られているらしい。 海外の日本食レストランでよくわからん地名の付け方をしていたらどうだろう。「広島風炒め物」というのを頼んだらオイスターソース炒めが出てきて「

          サイゼリヤとドトールの町、ミラノ ◆ 水曜日の湯葉114[2/7-13]