見出し画像

指人形、はじめましたの行為と記録 Vol.58 「ぼちぼちモノヴィレッジの準備も開始しました」

サッポロモノヴィレッジまで1ヶ月を切りまして、宣伝やら袋の準備やら開始しました。まったくの新作はこれから作ろうと思っていますが果たして間に合うのかしら…?作れなくても在庫がたっぷりあるので問題はないんですけれども、それだと常連さんは楽しくないのでがんばります!

○とき:11/26(土)10〜17時 11/27(日)10〜16時
○ところ:札幌ドーム
○入場料(税込)当日券:700円 前売券:600円

ブースはC-77です ↓

ゆびにん制作日記(2022.10.24 - 10.30)
10/24 (月) 
ハンプティダンプティ3体完成。
10/25 (火) ハンプティダンプティ3体完成。BASEにて販売開始。

10/26 (水)、27 (木) アリス追加用3体制作。
10/28 (金) 〜 30 (日) 
モノヴィレッジで使用する梱包用袋を制作。

今週観た映画
札幌国際短編映画祭を中心に、U-NEXTと劇場でも観ました。
・線香花火(感想
・I'm Late(感想
・宇宙にたった2人(感想) ☜ 好き
・リスケ(感想
・名付けようのない踊り(感想
・ツユクサ(感想
・じいのけ(感想
・目玉(感想
・青春群像(感想
・ダウン・バイ・ロー(感想
・スペンサー ダイアナの決意(感想)☜ 新作

札幌国際短編映画祭2022 上記の他に43本
今週観たお気に入り作品は以下の通りです。

・ENVISION プログラム:北海道セレクション
ニセコの書道家・荒野洋子さんに密着したドキュメンタリー。あのバイタリティと創作意欲…見習いたいと心底思いました。
こちらの作品は半年前に公開されているため、短編映画祭じゃなくてもYoutubeでどなたでも観られます。↓


・後方宙返り プログラム:I-A
バックフリップを自分の体でやるのは怖いからアバターに学習させてやらせちゃおうという作品。作者はいたって真面目なんだろうけど笑って観てしまいました…
だって植木倒すのとかもの壊すのとかハードディスクの内側のレインボーの照明とかまで再現する必要ある…?
予告編↓


・ダナバン:友達の住んだ部屋 プログラム:I-A
シンプルに人と人との繋がりが描かれていて好きでした。
予告編↓


・ハッピーライフ プログラム:I-B
そこはかとない胡散臭さが良かったです。瞑想してみようかなと思ったし。
予告編↓


・見知らぬ人の痛み プログラム:ジャパン・プレミア・プログラム
自分自身を癒す方法は人それぞれなんだからそんなに言わんでも…と思ったけれど、最終的には良い旦那さんで良かった。

・スーパーミミズ プログラム:ファミリー&チルドレン
楽しい。ストーリーといい、ミミズと蝶のバディぶりといい、ヴィランのキャラ立ちっぷりといい、ピクサーばりの完成度。
予告編↓

・ZEN プログラム:ジャパン・プレミア・プログラム
団地の使い方が好きでした。この監督の長編を観てみたいと思わせられる作風。
それにしてもあのワイヤーで出来た数字のモチーフいいな…どこの団地なんだろう…
監督のインタビュー↓ (私もまだ観てないので後ほど観てみます)


・くりかえすまち プログラム:ファミリー&チルドレン
単純にループが楽しいし、人間に対する皮肉も入っていていい。
予告編↓


・長ぐつとねずみ プログラム:ファミリー&チルドレン
ねずみがとにかくかわいい。
予告編↓


・ルースとおおきないわ プログラム:ファミリー&チルドレン

キャラクターもストーリーもかわいいし、画面の使い方が素敵。
予告編↓


読んだ本
ヤンキーと地元/打越正行(筑摩書房)
読了。先輩後輩の関係が中学時代に始まって社会人になっても続く様を読んで、沖縄に生まれるのって北海道に生まれるのに比べて何倍も過酷かも…と思いました。
北海道民に生まれついて地元から離れたいと思った場合、学生時代に札幌に出ちゃってワンクッション置いてから道外へ就職っていうことも出来るし、もう進学で道外に出ちゃうっていうのも全然ありなので、本著のようにあんなに閉鎖的な人生直行みたいなのはなかなかないと思うんですよね…生まれる土地って大事なんだな…
私は札幌に生まれてのほほんと生きてきちゃったのでカルチャーショックを受けました。

若き日の映画本/シアターキノ
読了。
感想短歌
「若き日に映画を観ると偏屈な大人になれる そんな一冊」
「若き日に映画を観ると観客に苦言を呈す大人になれる」
「若き日は映画など観ずひたすらに周りの人を見た方が良い」

まあ私も含め、ですけどね…
是枝裕和、早川千絵、阪本順治、松井久子、津野愛、谷口正晃、小田香の文章が好きでした。(敬称略)

紹介されている作品と紹介者一覧(50音順)
『赤い靴』谷川俊太郎
『生きる』是枝裕和 ⭐︎
『いちご白書』森達也
『エレファント』河股藍 ★
『エロス+虐殺』小川智子
『OLD』入江悠
『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』阿武野勝彦
『害虫』文月悠光
『カスパー・ハウザーの謎』阪本順治
『機動警察パトレイバー2the Movie』宇野常寛
『ゴッドファーザー』西川美和 ⭐︎
『子猫をお願い』福間美由紀 ⭐︎
『ジプシーのとき』代島治彦 ※1
『ジョニーは戦争へ行った』佐藤美由紀
『ションベン・ライダー』金原由佳
『聖なる酔っぱらいの伝説』沖田修一
『セッション』谷本聡子 ★
『1900年』吉田徹
『戦争と一人の女』田中綾
『大脱走』西川美和(※この監督は2本挙げていたので間違いではないです)
『ダーティーハリー』犬童一心
『チャップリンの独裁者』手塚眞/森直人 ⭐︎
『冷たい水』津野愛
『どついたるねん』熊切和嘉
『友達のうちはどこ?』利重剛 ★
『冬冬の夏休み』侯孝賢(ホウ・シャオシェン) ★
『ネバーエンディング・ストーリー』安藤桃子 ★
『眠る男』福永壮志
『野のなななのか』常盤貴子
『ハーヴェイ・ミルク』中野理恵
『灰とダイヤモンド』石川慶
『HOUSE/ハウス』大林千茱萸 ★
『初恋・地獄篇』金平茂紀
『ハンナ・アーレント』松井久子
『ヒポクラテスたち』岩井俊二

『暴力脱獄』ピーター・バラカン
『真夜中のカーボーイ』谷口正晃
『マルメロの陽光』小田香 ⭐︎  ※2
『ヤンヤン 夏の想い出』早川千絵/三宅唱 ⭐︎
『臨死』想田和弘

太字はこの本を読んで「観たい!」と思った作品です。
⭐︎がついている作品はすでに観ている好きだった作品です。
★がついている作品はすでに観ているが刺さらなかった作品です。
※1 レア作品。配信や宅配レンタルにはなく、現状ではミニシアターで上映される機会を待つか、DVDを購入するしか手段がありません。ディノスシネマズ札幌劇場で上映された時に行っておけば良かったと後悔しています…
※2 配信されておらず、宅配レンタルにもありません。DVDがamazonだと3万円近いプレミア価格になっています。が、どうしても観たいと思った人には道は拓かれています。ぜひ観てみてください。

ちなみに私が若い人におすすめしたい作品は豊田利晃監督の『ナイン・ソウルズ』です。ざっくり説明すると、様々な罪状で収監されている9人の囚人が脱獄し、それぞれがシャバでやりたかったことを叶えようとするが…というあらすじ。
本作は15歳の時にシアターキノで観まして、初めて一人で映画館で観た作品がこれでした。友人がVHSにダビングしてくれた『青い春』を観て大ファンになった松田龍平が主演、しかも同じ監督ということで完全にミーハーな気持ちで観に行ったのですが、劇中で展開される9人それぞれの運命を目撃し「きゃー龍平さん♡」みたいな感覚は完全に吹っ飛んで放心状態でキノを後にしました。その後、DVDも購入し、生まれた瞬間に見たものを親だと思う鳥のごとく、最初の一人映画だった本作を何度観たかわからないくらい繰り返し観ました。現在も事あるごとに観ていますし、これが不思議と何度観ても飽きない…
老若男女問わずおすすめですが、若い人が観た場合は、今はあまりピンと来ていないであろう"時間の有限さ"をひしひしと感じられると思います。あと"後悔先に立たず"っていうことも感じられるので、生きていく上で自分の行動に対してちょっとだけ意識が変わるかもしれません。まあそういうことを置いといて、エンタメとしても面白い作品ですので、まだ観たことがない方にはぜひ観ていただきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?