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妄想と落差と急速冷凍

妄想癖がね、ひどいんですわ。暇あらば妄想くらい、妄想しまくってる。そしてこの妄想癖がたまに色々な問題を引き起こすわけです。

その意味で、今更だけど自分はマッチングアプリに向いてないのではと思った。写真と自己紹介分だけで思う存分に妄想できてしまうのだ。この人となら新橋のガード下で飲めるかな、とか、この人はきっとこじゃれた店にしか行かないだろうな、とか、この人私がビーサンで現われたら引くだろうな、とか。そしてある意味妄想で満足してしまう。相当な興味がない限り自分からいけない。

あと実際に会ってみて思ったのが、良い意味でも悪い意味でも妄想は裏切られ、妄想との落差で良くも悪くもがっかりする。よいがっかりの意味が分からないけど。だから次なる手は、実物の相手で妄想するのである。こうなってくるとただの病気だと思う。

英語でなんていうのかふと調べたら、Daydreamer、Fantasistaだって。日中夢見てる人ってやば。ファンタジスタってやば。夢遊病者みたい。さらに病的な意味で言うとDelusional Habitだって。Delusionて幻覚、Habitは習慣。幻覚の習慣。もはやこっちかもしれないね。

実物で妄想は、基本的に良い方へ、自分の都合のいい方へ妄想するよね、人間だもの。だから頻繁に会えない人だと美化が進みがち、と思いきや、実際は悪い方にだって十分に妄想は進む。やっぱりいきなり会えない距離の人と関係を作るのは得策ではないのだろう。あんなに心の中にちゃんといて、気になっていたFさんが遠く感じる。

急速冷凍っつうのは、先日も書いた熱しやすく冷めやすい性質である。カチンコチンに凍らすの結構得意だな。でも冷めるためにはもちろんスイッチが必要なのであって、そこを押されるか否かというのはやっぱりあると思う。それは相手が意図せずに押すこともあるし。難しい、というかめんどくさい人間だわ、つくづく。

っていうか今日ってもしかしてバレンタインですよね?さっきホテルのスタッフがいきなり部屋を訪問してきて、キットカットを渡され、うわーってなんか言って、写真撮ってくださいと言われるがままに写真撮ったのだけど、ぶっちゃけ意味が分からなかった。そしてさっきGoogleで調べ物をしようと思って開いた時に、ハートがいっぱいでてきて、え、今日ってどこかの国の何か祝日だったっけ?とまた分からなくなり、ちょっと立ち止まり考えて、やっと、チョコとハートでバレンタイン。OH、Naruhodoとなりました。どんだけ興味ないんだっつうね。

バレンタインとかマジどうでもいいから、だれか私にチョコを無償で提供してくれ。タダチョコっていうジャンルを確立して、ストレスで甘いものを欲してる私に寄付を。

よーく振り返ると、高校生の時以来、異性にバレンタインで何かをあげたなんてことないな。っていうかなんで女が先に物をあげなければならないのか、意味が分からない。男が先に寄こせや。アメリカだとキスチョコを大袋で買って会う人会う人に「Do you want a kiss?」と言ってあげまくるみたいな感じで軽くて楽しかったけど、日本てよくわからない。理解不能なイベントの一つである。

日本人がこういう意味不明のイベントごとに浮かれて盛り上がってるのを見るたびに、私、この人たちの輪から一度抜けておいて本当に良かった、と思うのであった。やっぱり日本て苦手である。