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朝から泣き出す同僚と恋愛観

今日の午前中、他のスタッフが出払っていて私ともう一人の現地スタッフ二人きりであった。その際、本当に唐突に「離婚したこと後悔してませんか?」と真剣に話しかけられた。

え?となって、しかも仕事が忙しかったため、その話今したくないなぁと思いながらも、結構はっきりと「私は後悔してない、結婚も離婚も」と伝えた。

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そのスタッフは同世代の女性で、結婚して息子一人(10歳)がいるが、旦那とは7年別居中。さらに離婚が簡単にできる国ではないため、離婚調停中みたいな状態がもう何年も続いているらしい。事あるごとに旦那の話は聞いていたので、いつものやつかなと思っていたら今回は違った。「離婚の話が出て初めて、旦那から離婚の手続きを進めようと言ってきた」と。それは一歩前進かと思いきや、急に現実に引き戻されたようで「今離婚してアラフォーの私がこの先誰かと一緒になることがあるのか分からなくて不安なんです」からの号泣。え、泣くの?

文化的に離婚した女性は圧倒的に不利になるようで、偏見はもちろん、再婚も難しいのだとか。だから、今まで離婚したいと思ってきたけれど、それが現実となるかもとなったとき、急に今後自分は一人ぼっちになるのではという恐怖に襲われたのだとか。

さらにタイミング悪く、昨日息子と観ていた映画の中で母親が再婚した相手が子供に暴力をふるうシーンがあったようで、息子から「ママ、他の男の人と結婚しないで」と泣きながら訴えられたのだとか。

そもそも私は一人を選んで離婚した身であり、恋愛関係的なパートナーに対する理想が低いというか特に希望とか期待とかないので、相談する相手間違ってるよと思いながら聞いていたのだけど、相談された手前、何も言わないのもなぁと思い一応自分なりのコメントをしてみた。

今までの話を聞く限り、旦那さんがいい人だとは思わないし、このまま一緒にいても幸せになれないのではと思った。少なくともあなたはそういう風に私に対して説明してきてた。今回、離婚が現実的になってそれだけ動揺して迷っているならば、今はそのタイミングじゃないのかなと思う。息子さんも敏感な年ごろだと思うし。この先出会いがある保証も、ない保証のないと思う。だからどっちも決めつけないで、今の自分の考えでとりあえずいったん考えてみたら。と。

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ここで事務所の電話が鳴り、会話は終了。鼻をすすりながら電話対応してるうちに、いつもの彼女に戻った。

それにしても・・・・そっか、一人ってそんなに怖いものなのか。文化や社会の違いだけではないような気がした。「家に帰ったら自分は一人(息子も甥っ子もお母さんもいるよ)、周りに友達がいない(仕事以外で色んな人と会ってるじゃん)、男の人と全然出会いがない(独身男性で言うとたしかにないかもしれないけど、関係者に山ほど男性いるよ)」などなど。結婚して失敗して、それでも恋愛に運命的なものやロマンチックなものを求めているってすごいなと思った。一生寄り添うパートナーを探してるってすごいなと思った。私もはやどうでもいい。楽しいか楽しくないか、それだけでいい。

私に相談して、何か得るのものがあればよかったけど、たぶんなかっただろうな。すんませんな。

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ちなみに別のスタッフも現在離婚調停中。こちらは気にせずクラブに乗り込み、出会い系アプリを駆使し、彼氏を作り楽しそうである。こちらの彼女も恋愛に対する理想がすごい。彼氏が朝晩メッセージをくれない、絵文字がない、それだけで「信じられないですよね!?」と。いや、私は平気で一週間くらい連絡しないけどね。「連絡してこないって言うことはもう別れたいってことなんでしょうか・・・」と悩んでるかと思いきやクラブでナンパされたことをウキウキしながら話したり。全然私と違うタイプだけど面白い。このくらいでいいのになと思ってしまう。

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アゲイン、なぜ私に、この女を捨て気味な私に、そんなに恋愛相談をしてくるのか、恋愛観について色々聞いてくるのか、サッパリ分からんよ。変な人たち。早く仕事して。