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独りに慣れすぎていて、二人の時間がちょっと苦しい

Bさんと旅行に行った。海と山があるところ。勢いで予約して、勢いで無計画で行った割に楽しかった。でも正直に言うと、一番最初の感想は疲れた、疲れすぎた、である。

離婚してから数年経つうちに、もちろん不毛な人との関係とかあったけども、ずっと一人でほとんどの時間を過ごしてきて、私はすっかり独りが板についたのだと思う。もっと言うなら、独り以外は違和感、くらい独りでいることが当たり前であり、正しい状況になっていることを実感した。

思えば他人が生活に入ってくるというのは、コロナになってからより一層なくなったため、本当に久しぶりに自分の生活に誰かが入ってきたことで動揺だったり、違和感だったりは当然なのかもしれない。旅行前にうちに前泊したため、合計二泊三日。たかが二泊三日、されど二泊三日である。

一番の問題は、眠れない。本人にも言ったけど、私は同じ部屋に誰かがいると、ましてや隣に誰かが寝ていたら眠れない。隣はゼロ睡眠である。マジ。Bさんもそうだけど、隣に恋人がいるとぐっすり眠れる、とか本当に意味がわからない。だから今後を踏まえて一枚薄めのマットレスを買って、今回私はベッドの下で寝た。だいぶマシだったのか眠れたけれど、まるまる二日、朝まで熟睡できないおかげでどんどん不調になる。

ポイントとしては相手が誰でも私の場合関係ない。実家の猫しかり。横で鼻息がうるさくて眠れないことは多々。あと猫の場合は気を遣うとかないから、なぜか私がベッドの端に追いやられる。Bさんを猫と比べたら可哀想かもだけど、似たような感じである。

私も酒飲みだが、Bさんはさらに飲むため、私の寝不足によるいまいちなコンディションへの配慮なしに、朝から移動の電車で飲み、宿に着いて飲み、夕飯前に飲み、夕飯食べすぎて苦しくて受けつけないのにビールからの日本酒を出され、こんなんが2日続いてなんかもう胃が追いついていかなくなった。これまた体調不良のもとであった。飲みたいタイミングは私にもあるんだぜと、言いたくて言えなかった。

Bさんはタバコを吸うため、喫煙タイムがちょこちょこと入る。私はタバコ自体は別に気にしない。隣で吸われても大丈夫である。ただ今回痛感したのは、喫煙タイムに待たされるのが苦痛だということ。え、また?みたいな。疲れてると、喫煙のために止まって待たなければならない状況が思いの外つらかった。あと私、忘れてたけど気管支弱いのだった。なんか息苦しかったのはだからか。

身体の相性というものが私にはよくわからないけども、たぶん合うのだと思う。Bさんからはとても合うと言われる。肌を重ねれば気持ちが良いし、触り方がなんか好きだと思う。でもこう、たまに長くて激しくて疲れてしまうのである。今回7回ほど交わって、その中の1回で私は軽い過呼吸を起こした。途中でやめてと訴えたつもりだったけど伝わってなくて、限界間際でもう無理だからと強制終了気味に止めた。それでもその後も抱き合ったし、それ自体は問題じゃなかった。

それでも、前にも書いたけども、私はこの人といると頑張ってしまう、無理をしてしまうのだと思った。そして、私の悪いところは無理ができてしまうこと。さらに限界まで苦しいことを言えない。だから本当にやばいところまで無理をし続けていきなり限界となり、相手を困らせる。

今回の旅行では、本当に自分の嫌なところを嫌ってほどに自分にも相手にも見せつけたのではと思う。不快指数が高くなり、一定数を超えたところで急に私は黙る。不機嫌を全面に出してしまう。せめてコンディションが万全であれば少し誤魔化せるけど、コンディション悪く、疲労ピーク時の私には他者への配慮とか無理である。ダメな人間だなとつくづく思うのである。

他人と一緒にいるって、やっぱり何かしらの我慢が必要であって、普通からだいぶズレてる私は、これをされると苦手が多すぎて、きっとそれが分かりづらすぎて、相手からするとなぜそんなに急に不機嫌になるのか、不調になるのか、分からないだろうし、不安にも不快にもさせると思う。

気を遣わせてしまってごめんて言えなかった。急に黙ってごめんて言えなかった。

今日は一人で存分に1人時間を満喫し、今はまあまあの回復を見せている。全て自分のペースとタイミングで、好きなように、何も考えずに、何をしてもいいという、それに慣れきってる私は、Bさんと付き合っていくことがこの先できるのかって、昨日見送ってから思った。