あけたげな

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

 経験則上、この時期去年も一昨年もあけましておめでとうだったので来年もあけましておめでとうなのだ……と最早牧歌的に信じることは出来ない、2020年でありまして、各所では2010年代の総括なども行われている様子ですが、わたしはわたしで折を見てのんびり振り返って行こうか、などと。

 とにかくわたしの去年は激動の年であり、現職にお誘い頂いたところ、お仕事を進めていく最中、Github(世界的インターネットサービス)が落ちたり、その翌日AWS(世界的インターネットサービス)が落ちたり、わたし自身が厄災そのものではないかと疑わしくなったりしました。

 猛暑に魘されてながら薔薇を購入しましたところ、紆余曲折を経て無事に枯れ(幹さえ残っていれば何度でも復活するあの花王が音を上げるとは)、わたし自身が厄災そのものではないかと疑わしくなったりしました。

 ヘヴィメタル界隈は古参の復活も新参の開拓も目まぐるしく、「ねえねえ、こういうすごい音楽を発明したんだけど、これを『ヘヴィメタル』って呼ぼうと思う」と言った有様で、そうですね、それもまたヘヴィメタルですねと目を丸くするばかりでした。
 一番びっくりしたのはCyhraの2ndが出たことです。あのイェスパー・ストルムブラッドさんが飽きなかったなんて。

 自費出版で本が出るなどしました。「書きますか?」「はい」ノーと言えない日本人でほんとうに良かった。それからというもの、「果たして今まで読んできた小説というものは、実は読めていなかったのではないか?」と分析的に読み返す必要に迫られるなどし、今まさに学習曲線がほぼほぼ垂直に屹立している有様です。

 2年ほどアルバム出す出す詐欺をしている訳ですが、X Japanと比べると誤差であり、そもそもCAGEDシステムでどのポジションであってもコードを網羅出来てなんならその発展系にスケールがあるんだなあ、ギターのフレットや弦があんなにたくさんあるのって無駄じゃなかったんだ、と感じ入っている次第です。

 一人でお酒を飲む習慣がないのも、大人としてどうなのかという謎の切迫から1ヶ月間全営業日何某かの酒屋さんに通い詰めるなどをしてみた結果、どうなったかと聞かれると別にどうもなっていなかったのであり、ぼんやりと酒量を控えようと感じるに止まりました(お友達は増えました)。

 そんなこんなでご縁に恵まれた年でした。今年はもっと遠くまで行こうと思う次第です。

なんかくれ 文明とか https://www.amazon.jp/gp/registry/wishlist/Z4F2O05F23WJ