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僕らの生きる道

少し遅くなったが、今日、和牛の「情熱大陸」を観た。

私は一時期彼らの活躍を追っていた。それぞれのキャラクターや大切にしていることを少し知っているつもり。それが30分間でよく分かる表現だった。評価みたいで生意気かもしれないけれど。

実は他の回で、脱ぎ捨てた過去に焦点を当てられている方を観たことがあり、ちょっとそわそわしながら観た。気難しいけど愛される水田くんと、柔らかく見えて筋を通す賢志郎さんと、和牛が大切にしている漫才が視聴者に伝わったと思う素敵な番組だった。そう、杞憂だった。


ずっと昔のような、ついこないだのような4年近く前。私は新卒で勤めた会社を辞めた。それから、今の職場にたどり着くまで、ワンクッションあった。

2017年。
不安定なところで、合格を目指し続けた。
働くことが好きだ。
だから、寂しくて不安でも、頑張りたくて。

2016年のM-1優勝は銀シャリだった。和牛はドライブデートと花火のデートで、まなみちゃ~ん!と大きな笑いをとったのに、準優勝だった。(私は銀シャリも好き)
2017年は必ず優勝すると宣言し、芸を磨いた。

そのM-1前の晩秋に私のもとに、残念なお知らせが届いた。気付かない振りをしていたけれど、悔しかった。苦しかった。
それでも私と同じように、いや私とは比べられないほどに努力を重ねた和牛の優勝を願った。

しかし、結果はまた準優勝だった。

私は知った。どんなに実力があっても、周りに評価されても、そして努力をしても報われないことってあるんだということを。
遠く離れたところで、踏ん張って前を向くふたりに、私はどんなに励まされただろうか。

根詰めずに楽しく漫才をしようと始めた和牛を観て、私も自分ともう一度穏やかに向き合った。そのおかげで、とても私に合っている今の職場を見つけた。


2018年のゾンビもオレオレ詐欺も大好きだったよ。
2019年の引っ越しだってわくわくした。
形を変えて、今も漫才に向き合っている。今回、情熱大陸で久しぶりに思いを聴いて、嬉しかった。

どこかで今日も和牛が漫才をしているなら、私も頑張りたいな。そして、いつか漫才を劇場で見られますように。

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