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そして、残るもの

リトルトゥースとしては、昨晩の最後はしんみりせずにはいられなかった。私の仕事観も含めて、少しお話します。

ラジオはスタッフも含めての内輪ノリがある番組が好き。
宗岡Dが去ってから、石井ちゃんは若林さんに初期メンバーじゃないなんて言われながらも、きっと全力で取り組んだことが分かる。ご本人の声を聴いたことはないけれど、石井ちゃんと放送の中で呼ぶ声に、日に日に親しみが増えていくのを感じていた。それが証拠。小さな劇場で見た武道館は私の思い出でもある。素敵な番組をありがとう、と感謝の気持ちでいっぱいだ。


石井ちゃんが番組を去る理由は分からないから、全く別の話として読んでほしいが、放送を聴いていて自分が職場を去ったことを思い出した。

私は、新卒で勤めた会社で、ちっぽけな人生で一番と言っても過言ではないほど全力で取り組んだ仕事がある。地方の小さな会社の一角で行われていたことだ。でも、私の誇りだな、って懐かしく思う。
将来を思うといつまでも続かないことは分かっていた。でも、今じゃないを繰り返して、30歳を目前に「色んな条件」が重なり、素直に今が会社を辞めるときだと思った。仕事のことは一切口出さなかった母にも初めて「もういいんじゃない?」と言われた。
職場の周りの人には、その「色んな条件」に対して悔しいと言ってくれた人もいた。でも私はタイミングとか縁って本当にあるんだと冷静に感じていた。

仕事というのは、結局自分が居なくても代わりの人がやる。そして、会社も周りの人も最後の最後まで手を差し伸べてくれるわけでもない。それは寂しいことだけど、当たり前のことでもある。だから、私達は仕事に全部を注ぎ過ぎてはいけないみたい。(極めて今の時代っぽい話で、正しいのか疑問だけど。)

それを知った一方で、その時に深く理解できたかけがえのない感覚もある。
まず、仕事をすると経験が残る。そこで得た経験は次に何かする時に必ず力になってくれる。ふりだしに戻ることはない。私を形成するものとなる。
それから、結局代わりの人が引き継いだことは、少しずつ形を変えていく。その様子をしばらく見てると私は私にしかできないことをやったんだな、と。別に100点ではなかったけど、なかなか良かったんじゃないかなって思う日もあったりする。
そして、逆に形を変えずに、残るものもある。それは誰かの思い出の中かもしれないし、誰かの人生の基点になっていたりするかもしれない。

だから、仕事って悪くないと思う。
熱っぽくなり過ぎて、損をしたこともあるから、今は結構、冷静に働いている。ちょっと寂しい。でも私は仕事が好きだから、明日からも頑張りたい。


若さんが栞里ちゃんのことを心配しているのが伝わってきた。前より素直に伝えられるようになったのは春日さんだけじゃないと思う。

若さんのインスタグラムの文章がとても好きだった。また、少し変わったなと思った。すごい人だ。

私は本音を伝える相手を求めて、2日連続でnoteを書いている。次のステップが必要だと思っている。踏み出すまで、まだ少しここの場所を借りて、休憩がてら好きなこと書きます。

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