ワクチンの「40~50代飛ばし」に関するメモ (2) 30代以下優先接種の具体例

若者対象の渋谷ワクチン接種センター、4日分からオンライン抽選に:東京新聞 TOKYO Web

 都内在住・在勤・在学の若者(16~39歳)の接種促進を目的に、8月27日に事前予約不要で開設した渋谷会場は、初日に早朝から希望者が殺到。翌日から現地で抽選券を配る方式にしたが、受け付け開始前から長蛇の列ができるなど混乱し、オンライン抽選を求める声が出ていた。(2021年9月2日)

東京都が運営する東京都若者ワクチン接種センターは、8月27日にスタートし、予約不要でワクチンが打てるという触れ込みだったが、実際に接種できる一日200人を大幅に超える希望者が殺到して抽選券を配る方式とし、その後オンライン抽選となった。

こちらに希望者が殺到したのを反映してか、東京都が運営する大規模ワクチン接種センターとして事前予約制の都庁北展望室、都庁南展望室、乃木坂会場の3か所を追加し、8月30日から予約できるようになった。

若者へのワクチン接種 東京都福祉保健局

また、それまでは年齢を問わず予約できていた(ただし、予約は非常に難しかった。私も挑戦したことがあるが、待っている間に予約が埋まって終わってしまった)自衛隊の大規模接種センターも、9月4日~25日の予約再開に合わせて、対象が18~39歳に変わってしまった。

延長決定! 自衛隊大規模接種センター(東京)が接種予約を再開、本日(3日)18時頃から - INTERNET Watch

なぜこんなに40~50代の重症化が報道されているのに、むしろその年齢のワクチンが打ちにくくなる方向なのか、個人的には全く理解できない。

都内のいくつかの区でも、40~50代よりも30代以下が優先されている。私が把握しているのは、新宿区、大田区、杉並区だ。

「まず20~30代にワクチン」新宿区の発表に波紋…広がる64歳以下への接種 “優先順”はどう決めるべき?

新宿区の特徴として、上京して会社勤めとか、大学に通い下宿しているとか、留学生とかが1万数千人います。かかりつけ医にかかりにくいのが、20代から30代の方々。感染者がたくさん出ている若い世代にも着目した方がいいとアドバイスをいただいた
新宿区では、地域のかかりつけ医での個別接種を行う予定で、40代から50代はこちらが中心になると想定している。

大田区の優先順位

1.高齢者施設入所者
2.高齢者(令和3年度中に65歳以上に達する、昭和32年4月1日以前に生まれた人)
3.60歳以上~64歳以下の方、基礎疾患を有する方(60歳未満)、高齢者施設従事者(60歳未満)
4.12歳以上~18歳以下の方
5.19歳以上~39歳以下の方
6.40歳以上~59歳以下の方
国は全国民に提供できるワクチンの数量を確保することを目指しています。しかしながら、ワクチンの調達が段階的にならざるを得ないことから、まず、重症化リスクの高い方から順に接種することで、重症者や死亡者を減らすことを優先します。また、新型コロナウイルス感染症患者に対する医療提供体制を守ることも不可欠です。

大田区では、「重症化リスクの高い人から順に接種することで、重症者や死亡者を減らすことを優先している」というが、それだったら10代〜30代よりも40代〜50代が後回しなのはおかしい。そのあたりはどう考えているのだろうか。

杉並区ウェブサイト:ワクチン接種の概要


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