見出し画像

≪Vol.203≫僕の仕事の未来は明るいのか~外国人と働く~

僕は「外国人人材事業」をしているのですが、「外国人事業」って聞くと、ちょっと今風で、流行に乗ってそうな気もすることもあり、「面白そう」とか「これから盛り上がる業界だね」と言われることもしばしばある。

そんな風に言ってもらえることはあるのだが、、、
「ところで何やってんの?」というのが現状だ。

僕が今、現実的にやっている仕事は一般的に想像する仕事とは少し違っていて、多くの場合はかなり説明が必要になるし、説明をしてもほとんど「??」ということの方が多い。これで言うと僕の課題なので、改善しなければならないのです。

僕の仕事は会社で「いろんな国々の外国人のコミュニティ(50カ国650人程)」を持っていて、その仕事の仕方のほとんどは「会社に仕事をもらって」→「コミュニティの外国人メンバーでその仕事をする」という仕事をスタイルです。こういう風に書いても普通は「??」ということが多いです。

具体的に言うと「欧米人5人に、この日本風の商品が、欧米人に売れそうかどうか意見を聞きたい」と言われると「コミュニティからその仕事に合うメンバーに声をかけて集まって、僕(会社)が管理のもと意見交換会を開いたり、アンケートをして、まとめて、報告したり、その後の提案をしたりする」というようなことをしています。

これでも普通は「欧米人5人派遣してる」というのが一般的な見解になるので、外国人を囲って、人材派遣している会社という認識になります。一般的な仕事だとそういうことの方が多いから、そういう認識になります。

コレってどういう認識違いが起こっているか?
一般的な「食」の話で例えると、
僕は僕の仕事を「レストラン」だと思っているのに、
お客さん(一般的)には「スーパー/八百屋」に見えているということです。

ん・・・どういうこと??ってなるのですが、
お客さんは「食材」だけあればいい、と思っているのだけど、僕は食材だけ買ってもらっても、美味しい料理を作るのは難しいと判断して、料理を提供する方が結果的に喜んでくれると思い、僕の会社ではレストランをやっている。という考え方です。
実際に食材を買ってもらったけど「調理の仕方もレシピもわからない」ということはよくあり、「今時点」においては「シェフ」がいたほうがいいよ。という提案をしている段階になります。
僕は料理が出来ないのでわかるのですが、正直「キャビア」とか「フォアグラ」とか渡されてもどうやって食べていいのかわからない。というのに近いと思っています。


・・・もとい
長くなりましたが、本題に戻ると「流行っぽい」ことはなんとなく面白そうだったり、未来が明るそうだったりするのですが、実際はよくわからないことが多い。長くなったといいながらもう一度書きますが、例えば「インバウンドやってんですよ」というのも同じです。「おー!時代の流れが来ているインバウンドやってんですね!」とはなるのだけど、「ところでインバウンドって何やってんの?」というのがホントのところで、実際「インバウンド」=「外国人観光客」という意味なので、日本語に直すと「外国人観光客やってんすよ!」ってことになる。そりゃ「??」となるわけです。

普通はインバウンドやってんですよ、というと「外国人観光客にお店などで何か買ってもらう」か「旅行会社のように旅行商品(ツアーなど)を買ってもらう」ということをイメージするのは一般的です。でも実際はB to Cでないことも多いわけです。

というように、ビジネスの場面に出ると現実は結構厳しいので、「インバウンド」とか「外国人」という単語がホットワードのようには聞こえるが、「よくわからない=怪しい」というも人間の感情にとっては「真」なので、何年も現実を目の当たりにしている自分としては勇者モードになるようなこともなかったりします。どちらかというと社会は厳しいなぁ・・・と思うことの方が多いです。

とはいえ、なかなか面白そうで、何か起こりそうな事柄ではあると思っているので、未来は決して暗くはないと思うが、黙っていても明るくなるようなことでもないとも思っています。というのが僕の見解です。

最後に、
そもそもなんで僕はこの仕事をしているのか?というと、アメリカで仕事をさせてもらって帰国したときに就いた仕事が今の「観光+外国人留学生」事業だったのですが、留学生と仕事をした時に「これからの日本は絶対に外国人と一緒に仕事をしていなければならない。でも日本人は外国人をちゃんと受け入れていない。だから外国人が日本社会にもっと受け入れられて、社会の中に普通にある状態になっていかないといけない」と衝撃を受けるように思ったからです。だから海外経験や芸能・野球選手などの人材マネジメント経験がある自分なら、日本人と外国人の橋渡しを出来るんじゃないか、やってみたいな、と思ったから。という理由で今の仕事しています。

すぐに課題解決できるようなことではなく、何年、何十年もかけて社会が変わっていくようなことだと思うので、そんな一端になれたら幸せだなと思います。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました!

いただいたサポートは、TOKYO GLOBAL LABという弊社の外国人留学生が日本のインバウンドの課題を解決するための活動に活用させていただき、皆様の役に立つ情報を提供いたします。よろしくお願いします。 https://tokyo-global-lab.com/