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旅をするように暮らして、暮らすように旅をする

どこかで聞いたこのフレーズ。私が大事に持っている感覚の1つです。

旅をするように暮らす。

それだけで、次々に押し寄せる「日常」に追われるような今この日々も、実は人生の旅の一部なんだとそっと気づかせてくれる。

ずっと続くように思えることでも、状況は絶えず変わっていく。車窓に映る旅の景色が移り変わっていくように。そしてもう二度と同じ景色には戻れないように。

今持っているモノに執着しなくてもいい。いつでも手放してもいいし、手放したところで自分の中に刻まれた経験は消えない。もしもまた恋しくなったら、その時にまた考えたらいい。

暮らすように旅をする。

旅は特別なことじゃない。誰かや何かの「日常」にお邪魔するだけ。その場所にはその場所の、確かな暮らしがある。

無理をしなくていい。自分の心地よさを確かめながら、その時その場の「日常」にただ浸ればいい。会いたかった誰かや何かに会えなくてもいい。今はそれが叶わなかっただけ。ただ、それだけ。

そして今、できることなら「どんな日常をスタンダードにするかは自分で選ぶことができる」ということを忘れずにいたいと思うのです。

たとえ忘れたとしても、あるいはすぐにはそうできない時があったとしても、その重心は失わずにいたいと思うのです。

今こうして、静かな夜に透けるような気持ちで
ここに言葉を置くように。

ありがとうございます!