何を教わるかではなく、誰に教わるか〜Branch代表・中里さん編〜
息子のインタビュー第二弾は、母子共に大変お世話になっているBranch代表の中里さんです。
今回も、彼の質問だけでは分かりにくいため(笑)私が解説してみたいと思います。
目的:勉強になるから中里さんの気持ちを知りたい。
ーーすきなことをおしえてください。
好きなことは、音楽を聞くこと、漫画を読むこと、アニメを見ること。かな。うん。
ーーそういうこと。ありがと。
はい。
ーーすきなのみものをおしえてください。
リンゴジュースが大好きです。最近はココナッツジュースも好き。あとお酒も好きです。
ーーそういうことねーありがとうございます。
ーーいちばんたのしかったことをおしえてください。
一番楽しかったことねぇ。さっき考えてたんだけど、割と今がいちばん楽しい。
ーーそういうことね。
ふふ。だいたい。
ーーじぶんのせいかつの中でいちばんしっぱいしたことをおしえてください。
一番失敗したことなんだろうなー。ちょっとだけ長くても大丈夫?
ーー(首をたてにふる)
中学生の時におしっこ漏らしたって話はしたよね?あれ、してなかったっけ?
ーー(首をよこに振る)
してない?
ーー(首をたてに振る)
中学生の時に、盲腸っていう病気になって。ここ(盲腸辺り)が悪くなる病気。入院をして手術をしたあと、ここ(お腹周り)の機能がおかしくて、病院でおもらしをしたことがある。
それが失敗かな。
ーーそういうことね。ありがとうございました!
はい。ありがとうございました!
インタビューはここで終わりです。相変わらず淡々と。相づちの「そういうことね」も息子らしいです(笑)。
盲腸のお話、実は昨年の夏くらいに伺っています(笑)。本人は完全に忘れていました。
息子が「にらめっこで負けたら罰ゲーム!恥ずかしい話をする」と提案し、中里さんと対決。
完全なズルで勝利した彼に、中里さんが話してくださったのがこの事件でした。
また、質問項目には”楽しくなかったことをおしえてください”もあったのですが、これを聞き忘れています。
メモを見ながらでも文章を読み飛ばしてしまうところに、息子の学び(学校での)の困難さが隠れています。
それでも、このインタビューの目的は「中里さんのことを知りたい。勉強になるから」です。
彼は1年前、「学校には行きたいときに行く」と決めました。学校に行かないからといって、学びたくない、サボりたい、という気持ちはなさそうです。
最近は「中里さんとワッキー(宮脇さん)がいなかったら泣いちゃう」と言うようになりました。
一年弱かけ、ゆっくり築いてきた信頼関係があるからこそ、「勉強になるから」聞きたいことを考えたのです。
「何を学ぶかではなく、誰から学ぶか」
インタビューを通して私が感じたことです。
中里さんは「勉強になるか分からないです(笑)」とおっしゃっていましたが、"今が一番楽しい"、"音楽やアニメ、漫画が好き"、小さな失敗体験など、今後息子が直面する"何か"に対応するとき、きっと役に立つと思うのです。
"何か"は、人と比較して気分が落ち込んでしまう状態だったり、自分の好きなものに対する周囲の偏見や、失敗が怖くて前に進めないときなど。
息子が今回のことをいつまで覚えているかは分かりません。
それでも、インタビューをしてみよう!と思えたこと、実際にやってみたことは、私にとってとても嬉しい変化でした。
後日、本人に「中里さんのお話のどんなこところが勉強になった?」と聞くと、「中里さんと分かりあえた気がした」と返ってきました。
私も、尊敬する人や憧れている人のことはどんな些細なことでも知りたい、そこから学びたい、と考えます。
息子にとって今回の体験が、そんな学びの小さな一歩になったのかもしれません。
好きな人と学び、遊び、考えて生きていくための土台作り。
それが、今の彼を支える周囲の大人の役目なのかもしれないと改めて思いました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
中里さん、どうもありがとうございました!
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