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ビビリの完璧主義者の魔法の言葉は…


まぁ、知りもしない私に興味はないだろう…とは、思うんだけど。

ビビリの完璧主義者だ。

この世に完璧なんてあるはずもないのだから、とても疲れる。

自分をキリキリと追い詰める
…こともある。
それに、見た目よりもかなりビビっている。


遥か昔、

曾祖母は、私に毛糸で編んだ花柄のポシェットを作ってくれた。
それが、曾祖母の肩身となった訳だが、もう、そのポシェットの可愛さに私はやられた。
「なんてカワイイ、花柄なんだろう✨✨✨」

もらって直ぐ曾祖母は亡くなってしまい、作り方を教わることは出来なかった。

多分、4、5歳だと思う。
私は母に作り方を教わることにしたのだが、サッパリ上手く作れない。
曾祖母のとは雲泥の差だ。
そしてとうとう、
「ちゃんと教えてくれないから作れない‼︎」
と、ビービー泣きながら言った。

4、5歳で、曾祖母と同じ物が作れる訳がない。
それが理解出来ず、癇癪を起こしてしまった。
優しいとは言えない母親は、
「だったら自分で勝手にしなさい‼︎」
と、二度と教えてくれることはなかった。

それでも、曾祖母のポシェットを作り続け、曾祖母と同じに作るのは無理な事を学んだ。
「練習しなくちゃ、何も作れないんだ。」
それと同時に、
「自分で作ったモノって、不細工でも可愛い。」
とも、思った。

その年に、ピアノとヴァイオリンを習い始めたけど、その時も、思った。
「弾いて楽しめる程度と言っても、それこそ基礎がいる。基礎がなかったら楽しんだり出来ない。」

全ての事は、多少の華やかさよりも、他人の知る事のない地道な作業の方が何千倍も多い。


その後、絵を描き始め、ゴールデンウィークも出掛ける事なく、夜な夜なキャンバスに向かった。

「この線が崩れるとこの絵は終わる。」
と言う場面がよくある。
そうすると、ビビリの私は怖くて絵とにらめっこする。線を描けば良いだけなのに、永遠にらめっこ。

もう、ビビった時点で終わってるんだけど…。
ビビって描くと、絵に
「ビビりながら描きました〜」
って、出るんだ。

そこで、私が編み出したのは、
「失敗したら、やり直せばいいじゃ〜ん」
…と言う、魔法の言葉だ。

油絵だから、何度でもやり直せる。
失敗しても全然怖くない。

でもそれは、絵を描く時だけじゃない。
「失敗しちゃうかも。」
「ダメかも。」
「上手くいかないかも。」

全て、
「やり直せばいいじゃ〜ん」
と、マジで思ってる。
「やり直せばいいじゃ〜ん」
は、本当に魔法の言葉で、自分は魔法使いなんじゃないかと思うくらいだ。

魔法を使うには呼吸が大事。
ビビると呼吸を止めちゃう。
呼吸は止めない。呼吸が入っただけでも緊張はほぐれる。
どうせなら、鬼滅の全集中の呼吸。

完璧主義者でビビリの私は疾苦八苦するけど、失敗して学ぶんだよね。
ただ、そこで手を抜くと、自分で手を抜いたって分かるから、何か出来上がっても感動がない。
手を抜かなかったら、出来上がっただけで、感動する。
そしたら、
「やったね! わたし。」
って、自分を褒めてしまう。


藤井風さんも言っていた。
「ビビらなくていい。だって、みんな兄弟、姉妹だから…。」
って。

ビビらなくていい。
失敗しても、やり直せるし、
みんなきょうだい。

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