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『「自分のために生きていける」ということ』(インナーチャイルドについて)

はじめに

斎藤学さん著書『「自分のために生きていける」ということ』という本を友達に紹介されて読んでみた。
その中で最も心に残った「インナーチャイルド」について書いてみる。

内容(引用)

「インナーチャイルド」、あなたの中にいる「子供のあなた」
●退屈感や寂しさは、窒息しかかったインナーチャイルドのSOSの叫び声
●インナーチャイルドにのっとられた状態が、過食症などの病気として現れる(アルコール依存症も同じ)
●健康な状態の人であれば、スイッチの切り替えが自分で自由にできて、子供になれるときにはなれる
●自分の中の子供を許さない人は、子供の状態にのっとられやすく、インナーチャイルドがコントロール不可能になってしまう
●のっとられ状態にならないためには、自分の中にあるインナーチャイルドを、ちゃんとかわいがること
●ふだんからインナーチャイルドの要求によく耳を傾けてみましょう 

感じたこと

この本を読むまでは「インナーチャイルド」という言葉や概念すら知らなかった。

今までの自分は、もっと大人になろう、もっと成長しよう、まだまだだ。
そうしてきていた。
よく言えば、限界を決めず、貪欲にいろいろなものを得ようと取り組んできた。
周りの人からは、年齢の割に大人っぽい、落ち着いている、クール、まじめ、などと言われることが多い。
悪く言えば、自分で自分自身を押し殺していたのかもしれない。

なぜそうしてきたのか、明確な理由は自分にも分からない。
高校卒業後、すぐ会社に入って社会にもまれたからか、
自分にあまい人間を見てしまって、自分はそうなりたくないと思ったからか、
アスリートのような貪欲に努力している姿がかっこいいと思ったからか、
弱い自分を見せたくない、強がっていたいからか、
はたまた別の理由か。


この本を読んで、自分はインナーチャイルドを押さえこんでいたのではないかと思った。
インナーチャイルドという存在があるということを知っていたのに、見て見ぬふりをしていて、
あるということを拒否して、存在すらしないものとしていたのかもしれない。
今まで良いことと思ってしてきたことが、デメリットにもなっていることに気づかされた。


この間、ある人に「掴みどころがない」と言われた。
その時は言われた意味がよく分からず、特に詮索もしなかった。
だけど今思えば、
インナーチャイルドを出さず、大人の自分しか見せないから、言った人はそう感じたのかもしれない。


読んだ後、自分のインナーチャイルドに話しかけてみた。
公園のような場所、1歳か2歳くらいかな。
笑顔でこっちを見てきた。
言葉は何も発さなかった。
トコトコと小走りで楽しそうに駆けていった。

心が温かくなって、同時に清々しさを感じた。

実際は大人の自分より、インナーチャイルドの方が大人だったのかもしれない。
インナーチャイルドに励まされたかのような感覚。
なんか気持ちが軽くなった気がした。

終わりに

今日、友達と公園で手持ち花火をしたり、遊具で遊んだりした。
とても楽しかった。
忘れかけていた子供の心(インナーチャイルド)が沸き上がった。
純粋に楽しい。
楽しいという感覚だけ。
子供の時はこういう感覚だったのかなと。

そういう無邪気な心を少し取り戻せた1日だった。


これからは、
インナーチャイルドをちゃんとかわいがり、
インナーチャイルドの要求によく耳を傾けてみる。



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