見出し画像

【心理学】自己実現的予言

「この株は下がるだろう」と投資家が予言すると、本当に下がってしまうことがあります。
なぜかというと、その予言を聞いた他の投資家たちが、一斉に売りに出してしまうから本当に下がってしまうんですね。
つまり、みんなが予言を信じると、予言に沿った行動をしちゃうので、本当に予言が実現しちゃうわけです!
これを、「自己実現的予言」と言います。

1970年代にアルバート・キング教授はこんな実験を行いました。(KAIZEN BASE引用)
キング教授は、ある会社が所有している四つの工場に、次のような目的と指示を落とし込みました。

工場A:生産性向上を目的に、多能工化の実験をすると指示
工場B:欠勤の減少を目的に、多能工化の実験をすると指示
工場C:生産性向上を目的に、切替時間短縮の実験をすると指示
工場D:欠勤の減少を目的に、切替時間短縮の実験をすると指示

12か月後、
生産性向上が目的といわれた工場A、Cは、生産性が6%増加
欠勤の減少が目的といわれた工場B、Dは、欠勤が12%減少

つまり、多能工化に取り組んだのか、切替時間短縮に取り組んだかは無関係だったのです。

人は「こうする」とか「こうなる」という目指す結果を伝えることで、無意識レベルでもそっちへ思考が傾いちゃうんですね。
すると、自然とそれに伴う行動をしてしまう。
そして、良くも悪くも思った通りの結果を招くということです。
どうせなら、ポジティブな予言を実現させたいですね!

画像1

参考
KAIZEN BASE

独自の世界を作り上げて発信する人を増やしていきたいので、サポートよろしくお願いします。