今年も12月がやってきた

Do you remember?

今年も12月がやってきた。冬の仕事が今年も始まる。個人的な転機を迎えているのは、冬の仕事が2つになっていることだが、季節によって仕事内容が変わるのがこんなにも自分のなかでワクワクすることだとは思わなかった。

少し人員体制も変わったが、自分自身の想いを持続させるためにも、単なるサラリーマンとしての関わり方をしないためにも、今年も苗場にいる。社内にはいろんな立場の人がいて、短期的中期的にはお前はもっと他にやることがあるだろうと指摘を受けて(もちろんそのとおりなんだけど)、どうしても長期的にものを見たときに、ここで終わるなんて選択肢は無い、無いんだなあと確信を得る。

ローカルの活性っていうキーワードのふわふわさたるや。東京で話を聞くと、いつも「ターゲットは誰ですか?」って聞かれる。そのターゲットに合わせて事業を展開したほうがいいですよ。と。そんなことはわかってるんだよ、わかってて、この地域の人たちはみんなひとくくりのターゲットじゃないから大変なんだよ、、、と言い返したくなる自分がいる。土地の人達の話を聞き、交流をし、今年もがんばってねと言われれば言われるほど、こんなにターゲット設定の難しいことはないと思う。

自分のなかで腑に落ちるのは、「どこでやるんですか?」という問いである。ここでやるんです!、と宣言すると、地に足が着いて、頭からグーーーンと想像力が広がるような感覚になる。

僕が関わっている店は街の唯一のストリートの交差点にあるので、よりいっそう立つと想像力が、こう、バァーッと広がる感覚がある。

バァーッとっていうと、夏子の酒である。小さい蔵が伝説の酒米を復活させ再起を図っていく物語であり、その中心人物である酒蔵の娘、夏子の物語。なぜやるのか?という問への答えが内側から出てくるものでもいいんだ、と思わせてくれたとても良い漫画である。僕がやりたいからやるんだ。ここでやるんだ。の精神である。生きていくんだ、それで良いんだ、と歌い上げた玉置浩二も良いよね。



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