サムネ6

26歳誕生日、すべてキーデザインに寄付します。

みなさん、こんにちは。

土橋です。

文字より映像のほうがいい、という方はこちら。
文章のほうがいい、という方は下へ。


実は誕生日が7/23にあるそうです。
あ、僕のです。

先日も仲間にサプライズしてもらいました。
幸せでした。

でも

誕生日ってすごくムズムズするんです。
素直に喜ぶことができない自分がいるんです。
どんなに祝われても。

その理由が最近やっとわかりました。

今回のnoteではタイトル通り
この機会にバースデイドネーションをして
そのすべてをキーデザインに寄付します

という話と
誕生日がムズムズする理由
について綴っていきます。

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キーデザインの目的と取組みについて

僕、普段NPO法人キーデザインというところで
代表理事をしています。

キーデザインは

Vision-目指す社会-「ひとりにならない社会」Mission-私たちの役割-「生きづらさを抱える若者の安心できる居場所づくりをする」

をテーマにしたNPOで
事業としては

□生きづらさと対話するカフェ
□大学生とつくる通信制高校向けの授業
□SNSでのオンライン相談窓口
□地域の中で支え合いの文化を育むフリースペースミズタマリ
□不登校の小中学生向けのフリースクール

などを行っています。

2014年、大学3年の春。
キーデザインはそこから始まりました。

昔は、夢や目標を持ってもらうことが目的でした

キーデザインは法人としては
3年目(2016年9月5日設立)ですが
会社として設立する前に
前身の団体として学生団体「Be」がありました。

Beは2014年4月13日に生まれています。
そこから数えると5年と3か月の
歳月が流れている計算になります。

Beは大学を休学して始めた団体でした。

当時は
「もっと同世代の人たちに
夢や希望をもって生きてほしい」
そんなことを強く思い
動き始めました。

カッコいい大人と出会い
将来のことを一緒に語り合えるイベントをしたり
カッコいい大人に、学生と一緒に取材に行き
記事を書いて冊子にして配布したり
(この時クラウドファンディングをしました)

ということをしていました。

すごくキラキラしていたと思います。
良くも悪くも。

大切な人が苦しんでいるのを見ていることしかできなかった

そうして動いていると
同世代の大学生や高校生から
たくさんの相談を受けるようになりました。

家族関係のこと
病気のこと
障がいのこと
いじめのこと
不登校のこと
自殺願望があること
性的マイノリティのこと…

人それぞれでした。
全く同じ悩みなんてありませんでした。

そんな時期に舞い込んできた
大きな出来事が3つ。
ここでは詳しくは話せませんが

1.当時付き合っていたパートナーが家族のことで問題が起き、突如、毎日の過呼吸、消えたい願望が消えなくなってしまったこと
2.弟が大学に行くことができなくなり、生きる気力をなくして、休学し実家に戻ったこと
3.妹のようにかわいがっていた友人が、恋愛で失敗し、自殺未遂をしたこと

大切な人が、苦しそうにしているのを
目の前でただただ見ているしかありませんでした。

なんでこんなに大好きな人たちが
苦しい思いをしないといけないんだ。

彼らは何もしていないのに、絶対おかしい。

夢とか目標とかの前に
まず生きること
それ自体がこんなにも大変なんだ。

そこに気付かせてくれました。

自分には何ができるんだろう。
できることをしていきたい。

その想いが日に日に強くなっていきました。

弟の生き方を否定されるのが絶対に嫌だった

生きる気力をなくし、自信をなくした
そんな状態だった弟にある時聞きました。

自分「将来してみたいこととかってある?」
弟「んー………」
自分「あ、別になくてもいいんだよ。」
弟「…家でかわいい猫を飼っていて、休みには友達と家でゲームをしていたい」

僕は、弟のその夢が好きでした。
弟のこの夢をかなえたいと思いました。

と、同時に、弟のように
学校に行く意味や生きる目的を
見つけられず悩んでいる子たち
学校が生きづらかったり
友達との関係性がうまくつくれなかったり
不登校だったり
そんな状態にある子たちが描く夢も
一緒に応援したいと思いました。

彼らの夢を否定する権利は誰にもない。
どんなに小さく、簡単そうな夢でも
それはその人の夢。

大事な大事な希望なんです。

また、弟のように夢や目標を持つことも大事。
その中身がどんなものだろうとすべて大事。

でも、夢や目標がなくとも
まず今日を生き抜くこと。

目の前が真っ暗になって
誰に頼ることもできず
生きることに疲れ
希望が見えなくなったときに
その1日を生き抜くこと。

これほどにすごいことはないと思うんです。

そんな経験と想いがあり
僕は今キーデザインで
しんどさを抱える若者に
寄り添っています。

見えないところで子ども達が静かに声をあげている

「親から虐待を受けています」
そんな相談を受けることもあります。

本人が今日1日を生きることをサポートしつつ
実際にかくまう家を用意して
生活のサポートをしたり
警察や学校と連絡を取り合ったり
弁護士や若者支援組織と連携をとったり
直接親御さんとお話することもしました。

「虐待が原因で親が亡くなって、帰る家がない」
そんなきょうだいを2か月弱
様々な組織、人と連携し
助けてもらいながら
かくまったこともあります。

僕が、僕らが
寄付を集めている理由は
「その瞬間、その人が
必要としているサポートをするため」

です。

キーデザインは取組みの性質上
緊急的に動かねばならないことが多いです。

実際に外に出す情報としては
「〇月〇日に対話カフェやります」とか
「今度講演会に出させていただきます」とか
「この間こんな内容に打合せをしました」とか

普段の発信はこちら↓

そんなことばかりですが
実際にはその数倍の量の
相談対応をしています。

緊急に動かねばならないものも
半年、1年かけて関わっていくものも
様々ですが、詳しくここに出せるものは
ありません。

個人情報だからです。
「私の情報は誰にも漏らさない」
そんな前提条件の元
対応させていただいているからです。
そこに信頼関係が生まれるからです。

その緊急的な動きや
無期限な取組みに対して
予算をつけて実施することも

ましてやどこかの企業と一緒に
事業として行うことなんて
無理に等しいんです。

利益を追求する企業に
これに関わるメリットは
ないに等しいですし
「企業側のメリットを…」
なんて考え始めた瞬間
相談者との間に亀裂が生まれてきます。

繊細な状況にある彼らの心には
どんな小さな空気のズレも
大きく影響してしまいます。

それが一人の若者の
未来を奪うことになるかもしれません。

だから私たちは寄付を募っています。
一人ひとりの命をつなぐために。
一人ひとりに必要なサポートをするために。

僕をお祝いする代わりに、彼らにそのやさしさを届けてほしい

最初の話に戻ります。

僕、誕生日を素直に喜べないんです。
プレゼントをもらっても
サプライズをされても
素直に喜べないんです。

ありがたいです、もちろん。
だって、みなさんが
自身の時間を割いてまで
僕のことを考えてくださっているのですから。

ありがたすぎます。

でもそれと喜ぶのは少し違うようです。
で、気付いたんです。
なぜ素直に喜べないのか、わかったんです。

僕、もう幸せすぎるんです。
誰かに祝ってもらわなくても
自分のしたいことを見つけて
それをできる環境にあって
何かあれば手を差し伸べてくれる人が大勢いて
一緒にがんばろうって言ってくれる仲間もいる。

もう僕は十分なんです。
もういっぱいなんです。
僕の中にあるコップの水は溢れているんです。

でも僕の周りにはまだまだ
幸せと出会えていない人が大勢いる。

希望を見つけられず
しんどい思いをしている人が大勢いる。

僕は誰かに祝われるたびに
こう感じていたようです。

「僕が幸せを感じているこの瞬間にも
誰かがひとりで泣いているんだろうな」

と。

いや、めんどくさいですよね。
素直に喜べよって思いますよね。

でも自分の本心は動かせません。
自分の心の声はコントロールできません。
見ないこと、隠すことはできても
まるっと変えることはできないようなんです。

だから今回バースデイドネーションをします。

僕をお祝いする代わりに
バースデイドネーションに協力してください。

いただいた寄付はすべて
キーデザインに寄付します。

そのお金はすべて
生きづらさを抱える若者・子ども
一人ひとりのために
使わせていただきます。

ひとりにならない社会の実現のために
ご協力いただけませんか?

僕は、僕に届く声に応えたい。
そして聞こえない声にも
耳を傾けられるようになりたい。

その声に向き合い、人に寄り添い
彼らが生まれてきて良かったと
感じられる社会にしたい。

それができるようになることが
僕の最大の幸せです。

映像で見たいという方はこちらへ


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