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【体験記①】産後パパ育休を分割取得して〜良かったことや収入への影響を簡単にまとめてみる〜

お読みいただきありがとうございます。サラリーマンをしながらトラベル・地域情報ライターとして活動している土庄雄平です。
私事ですが、2024年2月に待望の第一子が誕生し、2月と3月に出生児育児休業(産後パパ育休)を取得させていただきました。

出生児育児休業(産後パパ育休)・・・従業員が子どもの出生から8週間以内に、最大4週間まで取得できる育休制度

2月の約3週間、3月の約1週間、仕事を休んで育児に励んでいるのですが、その産後パパ育休が半分を終えようとしている今、取得して本当に良かったと思っています。

そこで本noteでは、育休を取得して良かったことをまとめてみたいと思います。


出生児育児休業を取って良かったこと

▼夫婦が育児の同僚になれる

まず一番大きかったのが、育児に対する向き合い方への影響です。私が本業で勤めている会社ではリモートワークが普及しているため、仕事をしつつ合間を見つけて育児に参加するということも無理ではないのですが、結論として育休を取得して良かったと思っています。

なぜなら、育休を取った場合と、取らなかった場合で、以下のようにならざるを得ないからです。

育休取得:夫婦がともに育児を分担。奥さんと私は育児の同僚になれる。
育休なし:仕事の片手間で育児に参加。奥さんが育児の先輩、私は後輩のまま。

病院での食事はこんなに豪華だったらしい…!!

出産後、奥さんは数日間入院をします。そこで助産師さんから、退院後に育児をしっかりできるように、母乳やミルクのあげ方、沐浴やおむつ替えの仕方などを教わるそうです。

つまり夫がはじめて育児を行うときには、すでに育児の後輩です。しかし、育休を取得していれば、育児の同僚になるべく努力できる時間を作れます。

仕事の片手間であれば、きっと育児のほとんどを奥さんが行い、夫は少し手伝う程度になってしまうのではないでしょうか。

▼奥さんの負担を和らげられる

前の話にかかわるのですが、夫婦が育児の同僚になることで、育児への心理的な負担は大幅に改善されます。一番大きいのは、育児を任せて安心して寝られることです。

新生児の育児は、睡眠との戦いになります。赤ちゃんが起きている時間と寝ている時間は不定期。ミルクや母乳は3時間ごとにあげる必要があり、おむつも1日に15回以上交換します。

これを基本1人で回そうと思うと、かなり無理がある気がします。しかし、自分と同じレベルで育児をできる同僚がいると、どうでしょうか?どこかでバトンタッチして、互いに睡眠を取ることができるのです

女性は出産に伴って、身体に影響が残っている状況。身体的な負担と心理的な負担の両方を抱えがちなタイミングで、夫の私がしっかり育児に入れたことは、奥さんのケアという意味でも本当に良かったと思います。

▼成長過程を一緒の目線で見られる

3つ目は、常に我が子と過ごすことで、1日1日我が子の成長を間近で感じ、夫婦ですぐに共有できることです。

「こういう表情をしたよ」とか「この顔ってこうだよね」とか「これだけミルクを飲めるようになったね」とか、我が子の些細な仕草に癒され、夫婦で他愛もない会話をする機会が増えました

何より子育てを自分ごととして向き合えている実感も大きいです。

ちなみに我が家は、ぴよログというアプリで、日々の育児を記録し、毎日我が子へ日記を残しています。また、みてねというアプリで、ミラーレスやスマホで撮影した我が子と夫婦の写真を家族への共有も行っています。

仕事をしていては、育児プラスアルファのところまで細やかに対応するのは難しいので、やはり育児に専念すべく育休を取得して良かったです

給与や仕事への影響は?

一方で、特に家庭を経済的に支えることの多いパパの場合、給与や仕事への影響についても気になるという方も多いのではないでしょうか?

この点についても、私なりの見解を述べてみたいと思います。

▼社内外の調整次第

まず仕事や給与への影響ですが、これは勤めている会社や、自分の働き方(職種)に拠ると言わざるを得ません。ただし、ここの影響が極力出ないように調整することはできるのではないかと思います。

私の勤めている部署では、マネージャーとリーダーいずれも個人的な事情まで聞いてくれる懐の広い方ではあるのですが、男性で育休を取得するのは私がほぼ初という状況。

私は営業職に従事しており、お客さんと対面でお打ち合わせをすることも多いです。そのため、出生児育児休業を取得する際には、クライアントの担当を全て外すことも検討しなくてはいけないかも?という話になりました。

しかし、私の勤めている会社では、営業職はインセンティブが給与へ少なからず影響し、クライアントを担当していないと、インセンティブの支給対象から外れてしまいます。半年以上前から頑張ってインセンティブをもらえる数字を作りながら、一時的な休職でそれがもらえないという事態に陥ってしまうのです。

それをリーダーに相談し、何とかクライアントの担当を外さず、代理でリーダーに担当してもらう方向で調整できました。

オンラインでの基本対応で大丈夫か?全クライアントに了承をもらえたことと、出生児育児休業を分割して取得することが、この調整の決め手になっています。

▼育休の取り方で影響は最小限にできる

今の話にも出ましたが、出生児育児休業は分割して取得することができます。一度で最大28日フルで休むより、分割をすることで丸々1ヶ月の休職は避けられるということです。社内外の調整において、分割取得のメリットは大きいですね!

もう一つ、給与上の影響を減らせる裏技もあります。それは社会保険料の免除についてです。出生児育児休業(産後パパ育休)も、通常の育休と同じく、休職中は無給となり、条件を満たせば育児休業給付金が支給されます。いただけるのは標準報酬月額2/3相当です。

併せて休業スケジュールが以下2点のうち、いずれかを満たせば、社会保険料が免除となります。

① その月の末日が育児休業期間中である場合
② 令和4年10月以降は ①に加えて、同一月内で育児休業を取得(開始・終了)し、その日数が14日以上の場合

例えば2/10に出産、出生時育児休業を2/21〜2/29、3/21〜3/29と分割で取得することで、2月、3月の社会保険料を免除にできるのです。

これを踏まえて試算すると、出生時育児休業を取得した場合でも、手取り給与の8割以上を実現でき、給与への影響を最小限に抑えられます

出生時育児休業を取得して本当に良かった

いかがでしたでしょうか。現在、私は出生時育児休業(産後パパ育休)を取得して、約半分が経過しましたが、以上でお伝えしたような理由から取得して本当に良かったと思います。

育休中は育児に専念するのはもちろんですが、自分の事業への種まきや、検定などの勉強など、隙間時間でできることも多いです。

今後、子育てを前提としたワークライフバランスを確立していく良いトレーニングにもなると思います。出生時育児休業(産後パパ育休)を取得して、より生活を豊かにできるワーパパが増えることを願っています。

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