cover storys
椎名ピザさんの企画、「カバー小説」。
各々の小説をカバーし合うというものですが、ぼくの「超短話」(200字程度)を何人かの方がカバーしてくださったので紹介したいと思います。
1.豆島圭さん/雪の道
原作をざっくり言うと、
昔住んでいたアパートがあった場所を通りかかる母子の風景。
こちらを豆島さんが、よりハートフル、より美しい風景に仕上げてくださいました。一瞬、「えっ?」というラスト、でもさらっとしているそれを描ける豆島さん、さすがでした。
2.納豆ご飯さん/虹侍
原作をざっくり言うと、
戦の最中の刀を虹に変えた虹侍が、戦を終わらせた。
こちらを納豆ご飯さんが、その戦に挑んだ侍の姿を描いてくれました。七色の鳥が願いを叶える、そんな設定に身震いします。
3.鰯田イノさん/雪化粧
原作をざっくり言うと、
雪が降りそうな日にデートをしている若いカップルのベンチでの会話。
こちらを鰯田イノさんが、関西弁での会話でより可愛らしさを増した風景に変えてくれました。より恋のよろこびを感じさせます。
4.大幅ちよさん/兄ちゃんとコックピット
原作をざっくり言うと、
砂場で見つけたコックピットには、小人が乗ってた。
こちらを大橋ちよさんが、兄と妹の砂場遊びでのかわいいやりとりの景色にしてくれました。大橋ちよさんと我が家は、ダウン症の子どもがいるという共通点があり、お兄ちゃんの見ている世界のようかもしれないとおっしゃっておりました。
ラスト、まさか小人が! っていう展開が楽しかったです。
5.スズムラさん/粉雪
原作をざっくりいうと、っていうか、これはあまりに短いので、そのまま掲載。
粉雪に紛れてパン粉が降っている。そのパン粉に紛れて天使が降っている。今年いちばんの美しい風景だ。(終)
こちらをスズムラさんに、かわいい双子の物語にして頂きました。母が子を思う今年いちばん美しい風景、素敵でした。
みなさん、ありがとうございました!
こうやってまとめると、トリビュートアルバムみたい!
思うに、余白が多いほど各々の想像が膨らんでいくのかもしれないなあと感じております。
つまり、超短話はカバーするのにちょうどよい、やりやすい、新たに作りやすい、そういう面がありそうです。
よろしければ、今後もお使いくださいませ!
ということで、企画リンクはこちら。
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