毎日超短話115「続•チャンスの女神」
孫の髪が肩にかかるくらいになっている。
彼女ができて「髪の長さが同じくらいになったら、結婚しようよ」とでも言うんじゃないだろうか。
と、孫の父、つまり私の息子に言ってみると「吉田拓郎じゃないんだから」と笑われた。「チャンスの女神に後ろ髪をあげたいから、ヘアドネーションしてるんだとさ」とか。
チャンスの女神もヘアドネーションも聞いたことない言葉だったけれど、きっといいことしてるに違いない。と知ったかぶりをして孫の頭を撫でた。
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