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不登校の子どもの保護者が使える「学校への依頼文」が出来るまで③

不登校の子どもをめぐる家庭と学校のやりとりをスムーズにすることで、保護者の消耗を減らし、子どもが伸び伸び成長できる未来に近づきたいという想いで始まった「学校への依頼文フォーマット」作り。
このシリーズでは、それらが出来るまでをお伝えしています。
初回 不登校の子どもの保護者が使える「学校への依頼文」が出来るまで①

「学校とのやりとり困りごとアンケート」は、募集期間が10日間と決して長くはありませんでした。
告知も、多様な学びプロジェクトさんの公式アカウント以外はすべて運営メンバー発信の口コミ。
それにもかかわらず、結果的には630件以上の回答をいただきました。

自由記載欄には、保護者としての切実な思いや、「こうしたらスムーズに進みました」というお知恵などが書かれており、読むだけで胸がいっぱいになります。

ですが、そこで終わってはいけません。
いただいた声をきちんと整理して皆さんにお返しするとともに、「学校への依頼文フォーマット」をより良いものにしていかなければならないのです。

そこで、運営メンバーを次のようにチーム分けし、作業を進めることにしました。
・どんな困りごとが多かったのかなど数値的に分析整理、グラフ化するチーム
・自由記述部分を読み、具体的な声を拾い上げていくチーム
・実際に公開するアンケート報告事例集の構成を考え、たたき台を作るチーム

こうして書くと、指揮系統に即して3つのチームに割り振られたように感じるかもしれませんが、実はそうではありません。
企画立案してくださった方が「こういう作業があります」とアナウンスすると、運営メンバーの中から「その作業やってみたいです」と声が上がり、自然と分担が決まっていく、そんな流れでした。

私は公務員という仕事柄、与えられた業務の範囲内で最善を尽くすという働き方をしています。
もちろん、より良い成果につながるよう日々創意工夫をしていますが、あくまでも「与えられた業務の範囲内」です。

そこに来て、今回参加した企画の基本方針は「出来る人が出来る範囲でやる」です。
もちろんこれを大きな組織でしていたら支障をきたしますので、どちらがいい悪いということではありません。

ですが、自分が得意な作業を選び取り、楽しみながら作業したことが誰かの役に立つというのは、私にとって得難い経験となりました。

今回は、アンケートの回答から報告事例集を作り上げていくところまでをお伝えしました。

なお、記事のトップにある棒グラフは、学校とのやりとりでどんなことに困ったかを示したものです。
下記リンクの「アンケート報告事例集」では、より多くの分析結果を掲載しておりますので、ぜひ下のリンクからご覧ください。


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「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
まとめ 【まずはここから】自己紹介と目次

最後までお読みくださりありがとうございました、ではまた次回!